「吾・唯・足・知」
「吾・唯・足・知」
京都嵐山に行った。元職場の先輩と1年ぶりの再会である。昨年は京都の東方面の観光をした。天候に恵まれ快晴、気温も小春日和で歩くと汗ばむ感じである。
私は阪急電鉄梅田駅から乗車、桂駅で嵐山線に乗り換え、終点の嵐山で下車。そこから桂川に向かい、渡月橋を渡り、待ち合わせ場所の京福電鉄嵐山駅に進んだ。地元の人は京福電鉄のことを嵐電(らんでん)と呼ぶそうだ。約束の時間より少し早めに着いたのだが、先輩は既に来ていた。再開を喜び、早速観光を始めた。
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まずは駅の向かいにある「天竜寺」だ(写真 : 京都市観光文化情報システムHPより)。ここは臨済宗天龍寺派の大本山。後醍醐天皇の霊を弔うために足利尊氏が建てたそうだ。堂塔建立のため、「天龍寺船」による中国・元との貿易で資金を調達したとの事。”もみじ”の紅葉はまだ始まったばかりといった感じだが、庭園は整備されて美しいものであった。
次に訪れたのは「大河内山荘」である。ここは、今は亡き映画俳優大河内伝次郎が30年の歳月にわたり丹精こめて造った庭園で、保津川の流れも見ることができる。入園料にはお茶代も含まれていたので、庭園を眺めた後、お抹茶と菓子を頂く。ここを出る頃、お昼時であったが観光を続けた。「常寂光寺」、「落柿舎」、「二尊院」、「祇王寺」、「化野念仏寺」と廻る。
「落柿舎」に行く途中の田んぼの周りでは、主に水彩画を描く人たちが多数いたのが印象的であった。「落柿舎」は庭に柿の木が40本あり、その柿の実が一夜のうちにほとんど落ちつくしたことから「落柿舎」という名がついたというように、柿の木に渋柿(?)が沢山実っていた。俳句投函のコーナーがあり、チャレンジしようと思ったが、纏まらなかったので断念。いま思いついたので一句。「旅人の ために残した 低い柿」????? お腹を空かせた旅人のために、手の届く所に生っている柿は収穫せず、そのまま残しておいて上げるという優しさを詠んだつもりですが如何・・・・・? 次に行きます。
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もう一箇所印象に残ったのが「化野念仏寺」(あだしのねんぶつじ)である。平安の頃に建立された寺。当時死人を野ざらしにしていたが、空海(弘法大師)が如来寺を建て野ざらしになっていた遺骸を埋葬。のち法然が念仏道場としてから、今の寺名に改めたそうだ。境内約8,000体の石仏・石塔群は見事(写真 : 京都市観光文化情報システムHPより)。地蔵盆の日暮れ以降、ろうそくが灯された時はもっと素晴らしいとの事。テレビでも時々放送されている。
これらの名所を訪れた後、ようやく昼食をとる。京都名物”湯どうふ”の定食を頂く。お腹が減っていたこともあるだろうが、非常に美味しかった。
食後は「トロッコ列車」を予定。日暮れの時間も気にしながら駅までタクシーで行くことにした。タクシーを止めて「トロッコ嵯峨野駅」と言うと、トロッコは予約がないと乗れないとの事。おかしいと思いつつ、地元のタクシー運転手が言うので間違いないのかなと思い予定変更。「嵐山・高雄パークウェイ」を走り、要所で降りて観光する。天候に恵まれ見晴らしも良く、写真を取るには絶好で、一緒に来た先輩は沢山の写真を取っていた。その後タクシーの運転手は色々な説明をしてくれた。京都のタクシーはいつでも観光タクシーに早代わりする。個人タクシーなので、次回京都に来た時は是非使って欲しいとのPRもし始めた。その頃私はタクシーの運転手に不信感を抱いていた。「トロッコ嵯峨野駅」までではワンメーターくらいなので、トロッコ列車は予約制だと言って諦めさせ、遠乗りさせたのではないかと。タクシーで嵐山まで戻った後、「トロッコ嵯峨野駅」に立ち寄り調べてみると、当日券も販売しているし、保津川下りが終わる頃にはそれほど混んでいない様子。チョッと残念であった。
夕方になったので、「秋の日はつるべ落とし」と言うように、日暮れを気にしながらJR嵯峨野線の「丹波口駅」で下車。2~3箇所観光した後、西本願寺、龍谷大学の側を通り、京都駅まで歩いた。夕食後1年後の再会を約束して先輩と別れた。
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ところで、嵯峨野観光の途中に”みやげもの屋”に立ち寄った。京都の鉄やチタンで造られた作品が並べられていた。お地蔵さん、文鎮、ペーパーナイフ、首飾りなどである。普段おみやげ物を買わない私だが、一つだけ気になる物が目に飛び込んできた。銭型平次が投げる「寛永通宝」に似た形で、中には「吾・唯・足・知」と書かれている直径5cmくらいの作品だ(写真)。実はこれ、京都衣笠山麓に「虎の子わたし」と呼ばれる枯山水庭園で有名な「竜安寺」にある蹲踞(つくばい)を模ったものなのである(写真 : 京都市観光文化情報システムHPより)。
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寺の蹲踞には、中央にある四角の穴にすすぎ水がたたえられており、右回りに「吾唯足ルヲ知ル」と読む。これを吾足(ごそく)の教と言うそうで、当時の庶民教育用の標語を持つコイン類似物との事。
「知足の者は賤しとも雖も富めり」・「不知足の者は富めりと雖も賤し」という仏遺教経から取ったもので、前から関心があったことから、直ぐに購入することを決めた。購入に当たり値切り交渉をしたが、京商人は全く応じてくれなかった。残念!
最後に、今月23日頃が紅葉の見ごろとの事であったが、混雑もピークになりそうである。
嵯峨野・嵐山付近の名所案内のHP
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/list_spot.php
天龍寺の案内HP
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/view_sight.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000176
大河内山荘の案内HP
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/viewight.php?InforKindCode=1&ManageCode=4000001
常寂光寺の案内HP
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/view_sight.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000106
落柿舎の案内HP
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/view_sight.php?InforKindCode=1&ManageCode=4000026
二尊院の案内HP
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/view_sight.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000187
祇王寺の案内HP
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/view_sight.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000038
化野念仏寺の案内HP
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/view_sight.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000004
嵯峨野観光鉄道株式会社のHP
http://www.sagano-kanko.co.jp


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