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February 18, 2008

ミルフォードサウンドへ(テアナウ湖)

ニュージーランド一周の旅(第13回)

本日はミルフォードサウンドに行く予定だ。バスで往復約600km走ることを考えると、少々気が重い。午前6:00に目覚め、午前6:30に朝食を取る。午前7:00頃に部屋に戻って荷物を持ち、午前7:20分ホテルを出発した。本日のガイドは「ナツエ」さん。30歳前後の日本人女性だ。

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バスは「ワカティプ湖」の東沿い、国道6号線を南に向かって走る。「ワカティプ湖」(写真)は、幅5kmに過ぎないが、南北は84kmもの長さがある。湖の面積は291k㎡で、ニュージーランドで3番目の大きさである。平均水深は300m、最も深いところは380mある氷河湖だ。ここでは、長さ1m以上ある巨大ウナギが採れるという。ところで、「ワカティプ」とは「巨人の横たわる湖」という意味らしい。これには、次のような伝説がある。「マタウという悪い巨人がいた。彼は、お姫様を誘拐して隠した。姫の婚約者であるマタサウリは、姫を救出するためにマタウのところへ。そのときマタウは、葉っぱの上で昼寝をしていた。マタサウリはチャンスだと思い、葉っぱに火をつけ、巨人もろとも燃やしてしまった。その際出来た窪みに、解けた氷が流れ込み、この湖ができたのである。巨人の心臓はまだ生きているため、現在でも湖面は15分ごとに上下している」。マウリの人達は文字を持たなかったので、口伝されたお話だ。ちなみに湖面が上下するのは、南北に長い湖で、気候が異なり、気圧差が生じるためとの事。

午前8:00頃、キングストンの街に入る。この辺りで「ワカティプ湖」は終わりだ。ここからは、牧場の景色に変わる。氷河期の堆積物である石のようなものがゴロゴロしている。また、ツルツルの山肌も見られる。羊を飼うため、木を伐採し、牧草を植えているのだ。ここでは、スペイン原産のメリノ羊が飼われている。以前にもお話したとおり、高級羊毛が取れるのだ。ところで、羊は年中自然放牧で育てられているので、冬の寒いときも羊たちは平気でいる。しかし子羊は寒さに弱い。子羊が親羊について行き、凍死する事を防ぐため、冬に親羊の毛を刈るという。これにより、親羊も寒さを感じるため、子羊を寒いところに連れて行くことがなくなるのだ。


午前8:15分、ガーストンの街を通過。この街はニュージーランドで最も内陸にあるとの事。海岸線から約128kmのところに位置する。ゴールドラッシュが終わった後も、金が採れているという。但し、商業ベースに乗るほどの量ではないようだ。午前8:20分、駅馬車時代の停留所のあったアソルの街を通る。国道97号線に入り、午前8:30、ジョリーズ高原を抜ける。このあたりは風が強いので、防風林が並ぶ。午前8:45、モスバーンの街を走る。人口約500人。この街はディアキャピタルと言われるほど鹿産業が盛んで、鹿産業の中心地といっても良いようである。鹿はニュージーランドの固有種ではなく、当初狩猟用としてイギリスなどから持ち込まれた。その後増えすぎたため、1930年代に害獣に指定される。1940年代には輸出に努め、1960年代にはヘリコプターを用いて鹿狩りまで行ったという。そのため鹿は激減したので、以後は囲い込みをして飼育しているとの事。現在ニュージーランドに鹿は175万頭ほどおり、ヨーロッパに輸出も行われている。食用としての肉だけでなく、皮も利用されている。さらに、生えたての柔らかい角は、漢方薬としても使用される。冷凍保存し、中国や韓国に輸出されるという。

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国道94号線に入り、午前9:00頃、周囲は「タソック」というイネ科の植物が、平地を覆っている(写真左)。枯れているように見えるが、これが常態との事。羊が食べないので、かつては焼き払われていたという。しかしニュージーランド原産のこの植物が、絶滅の危機に瀕していたため、保護されることとなったようだ。この辺りの土地は国が買取り、環境省の管理の下、タソックの保護区になっている。午前9:05分、前方に南アルプスが見え始めた。左手に見えるのは「マウント・ティティロア」だ。雪が積もっているように見えるが、これらは石灰との事(写真中)。午前9:25分、本日最初の休憩場所である、「テアナウ」の町に到着。定住人口約3,000名、そばには「テアナウ湖」がある。この湖、南島最大で、ニュージーランドで二番目の大きさだ。ちなみにNZ最大の湖は、北島の「タウポ湖」。第三は、ご記憶のとおり、朝方見たクイーンタウンの「ワカティプ湖」である。休憩時間は約30分あったので、湖畔に向かって歩いていると、青い鳥の像が見えた(写真右)。これは「タカヘ」と呼ばれる鳥で、青と緑の羽根と赤い嘴が特徴。クイナの仲間で、飛べない鳥である。絶滅したと思われていた「タカヘ」だが、1948年に生息が確認された。現在は200羽程度生息するという。この町には「テアナウ・ワイルド・ライフ・センター」があり、ここでは「タカヘ」の他、絶滅が危惧される鳥が人口飼育されている。

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湖畔に行くと、素晴らしい景色が目の前に広がった(写真左)。本日も天候に恵まれたおかげで、ウキウキ気分である。遊覧船乗り場があったので、桟橋を歩いた。桟橋からみた眺めも良い(写真右)。水上飛行機乗り場やヘリポートもある。桟橋から砂浜に戻り歩いていると、セルフタイマーで自分の写真を撮ろうとしている女性がいたので、

「シャッターを押しましょうか」
「有難う。お願いします」

カメラを受け取り、シャッターを押す。
「写真をチェックしてください。気に入らなければ、もう一度押しますヨ」
「有難う」

デジカメの画面を見ながら
「大丈夫。よく撮れています。有難う。あなたの写真も撮りましょうか」
「お願いします」

写真を撮ってもらった後
「どちらから来られたのですか」
「イスラエルです。あなたは」
「日本からです」
「1人ですか」
「いいえ。ツアーに参加しています。何をされているのですか」
「学生です」
「映画俳優かと思いました」
「フフフ。有難う」
「出発の時間が近づいたので、バスに戻ります。お元気で」
「有難う。さようなら」

二十歳ぐらいだろうか。ブラウンの瞳、黒髪、背が高く、スタイルの良い女性。モデルか映画俳優か、と思ってしまうほどの美人であった。休憩所のお店に戻ると、まだ皆さん買い物をしていた。私はミルフォードサウンドから飛行機に乗った場合のことを考え、外貨両替だけを行いバスへ。午前9:58分、バスはミルフォードサウンドに向け出発した。


テアナウ・ワイルド・ライフ・センター(フィヨルドランドの映画)
http://www.fiordlandcinema.co.nz
ミルフォードサウンドへのツアー
http://www.realjourneys.co.nz

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Comments

始めまして鈴木日記です、只今 ミルフォードサウンドへ(テアナウ湖)さんの記事を拝見致しました、有難う御座いました。
今後も、全て頑張って下さい。

Posted by: http://kimie1125.cocolog-nifty.com/blog/ | February 18, 2008 at 09:39 AM

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