March 09, 2008

ニュージーランドから日本へ

ニュージーランド一周の旅(第27回)

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本日で、楽しかった旅も終わり。帰国の日だ。午前4:55分に目覚め、午前5:10分にベッドを出る。レストランはまだ開いていないので、朝食代わりに部屋で紅茶などを飲む。午前6:00、バスでオークランド国際空港に向かう。午前6:30頃、空港に到着する(写真)。ビジネスクラスのカウンターは空いていたので、午前6:40分にチェックイン完了。しかし、出国審査に時間がかかった。東京から来た修学旅行生が列を成し、大変混雑していたからだ。若い頃に海外を経験するのは良いこと思うが、集団行動を求められる修学旅行では来たくない。でも、いまどきの就学旅行は、私の頃に比べて集団行動を求められないのかもしれない。

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出国審査を終え、空港内のお店で買い物をする(写真左)。出発案内を見るが、午前8:05搭乗開始予定と出ているだけで、まだゲートナンバーは出ていない(写真中)。午前7:30分、ラウンジに入った。広々としており、まだお客の数も少ない(写真右)。朝食を食べていなかったので、ここでシッカリと頂く。コーンフレーク、クロワッサン、スープ、果物類にコーヒーだ。ポットからコーヒーを入れようとしていたところ、ウェイトレスがやって来て、
「ここでコーヒーを入れるよりも、あちらのコーナーで入れてもらった方がいいですヨ」
「ハァ~」
指さす方向を見ると、カウンターの向うに男性が立っている。
「あそこですか」
「そうです。きっとお気に入りのコーヒーが飲めますヨ」
「ありがとう」
カウンターまで行くと、男性が声をかけてきた。
「いかがですか」
「有難う。何が出来るの」
「エスプレッソやカプチーノ、アメリカンも。モカ、キリマンジャロなどもありますヨ」
「ではカプチーノをお願いします」
するとマシンの口にコーヒー豆を入れ、スイッチオン。マシンは豆を挽き始めた。と同時に、香ばしいコーヒーのかおり。出来上がるのが、待ち遠しくなってきた。暫くするとドリップ開始。ますます良い香りだ。そして、別のマシンで温められたミルクとあわせて出来上がり。
「どうぞ」
「有難う」
「何杯でもお代わりしてください」
席に着いて、まずコーヒーから飲み始める。待ち遠しかったこともあるだろうが、一口目のコーヒーは、何ともいえない美味さを感じた。

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午前8:15分、予定より10分遅れて搭乗開始となった。機内の座席には、空きが目立つ(写真)。私の前二つの席。来る時はご夫婦が座っていたが、我々よりも2日早く帰ると言っていた。私の隣の列の3席も空いている。男の子と女の子を連れたニュージーランド人女性。確か、暫くはニュージーランドに滞在するはずだ。そういった、ニュージーランドに行く時に座っていた人達の席が空いているのだ。午前8:40頃、予定通り飛行機は離陸するため動き始めた。しかし5分ほどすると、急にエンジン停止。アナウンスによると、エンジン不調のため、再調整が必要になったとの事。飛行機は戻り、整備することになった。飛行機から降りる必用はなかったので、座席をリクライニングさせ、新聞や雑誌を読んで過ごす。午後9:58分、離陸の案内がある。飛行機は午前10:05分に動き始め、午前10:24分、今度はそのまま無事に離陸できた。関空まで8,943kmの長い旅の始まりである。

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午前10:35分、シートベルトのサインが消えると、ジュースなどが配られ(写真左・オリジナルミックスジュース)、午前11:00頃、朝食タイムとなった。メニューは次の通り。
・フルーツサラダ(写真中左)
・和食(鮭の香草焼き、芽巻き玉子、かまぼこ、タロイモの八方煮、インゲン、黒ゴマ風味の俵ご飯 : 写真中右)
・ケーキ(写真右)

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午前11:30分頃食事を終え、暫く読書タイム。だんだん眠くなってきたので、アテンダントにベッドメイクしてもらい、横になることにした。180度フラットシートなので、グッスリ眠ることが出来る。午後12:15頃から午後2:50頃まで深い眠りに着く。朝が早かったからか、旅の疲れなのか。アテンダントの配る、おしぼりの臭いで目覚める。モニター画面を見ると、ニューブリテン海溝上を飛んでいる。ラバウルとパパラの間ぐらいか。午後3:00~3:20頃までオヤツの時間だ。ケーキ、紅茶、日本茶、カップ入りのチョコレートアイスクリーム(写真左)を頂く。午後4:00頃、赤道上空だ。当然のことながら、赤い線は見えない。午後4:25頃から午後6:05まで、再び横になる。午後6:10分(日本時間午後2:10・以下日本時間)、夕食の時間だ。寝ては食べ、食べては寝る一日である。メニューは次のとおり。
・和風オードブル、そばつゆ(写真中左)
・ ガーリックブレッド
・ 和食(和風チキンカツ、海老のすり身入りロールキャベツ、竹の子、ニンジン、茄子のオランダ煮、ヒジキの田舎煮、明太子ご飯 : 写真中右)
・ケーキ(写真右)

午後3:10頃食事を終える。満腹状態だ。午後3:15分頃、アテンダントからアンケートの依頼があったので回答していると、添乗員がご挨拶にやって来た。ニュージーランド航空のビジネスクラスの席は、足置き部分が座席にも使えるので、添乗員と向き合い、午後4:10頃までお話して時を過ごした。午後5:15分、いよいよ関空に到着。楽しかった旅も、これで終わりだ。天候に恵まれ素晴らしい景色を堪能することが出来たこと、添乗員やツアーメンバー、現地の人々にも恵まれ、楽しいときを過ごすことが出来たこと、そして怪我もせずに無事に戻れたことに感謝である。

オークランド国際空港
http://www.auckland-airport.co.nz

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March 08, 2008

「スカイ・タワー」から見る美しい夜景

ニュージーランド一周の旅(第26回)

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「ワイトモ鍾乳洞」を出て約3時間、午後5:00頃にオークランドの町に入った。最初に訪れたのは「マウント・イーデン」だ。ここは、「オークランド市街地に残る50あまりの死火山のひとつで、噴火口跡にできた小高い丘。標高196mほどだが、頂上からオークランド市街と海が一望のもとに見渡せる絶好のビューポイント」(「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」より)である。北西に「オークランドの中心部」(写真左)、北東には対岸の「デボンポート」(写真中左)、南東に「ワン・トゥリー・ヒル」(写真中右)が見える。素晴らしい眺めを楽しんだ後、街の中心部に向かった。途中、オークランド出身の登山家「エドモント・ヒラリー卿」が卒業した「グラマースクール」(写真右)や、日本の麒麟ビールが株主である「ライオンビール」(写真下左)、「オークランド博物館」(写真下中左)、先日ヒラリー卿の葬儀が行われた「セントメアリー教会」(写真下中右)、「オークランド大学」などを通り過ぎ、パーネル通りを走る。その後「ノーザン・モーターウェイ」を走り、午後5:40分、「ハーバーブリッジ」の見える港に到着(写真下右)。夕方のノンビリした雰囲気。釣り糸をたれる太公望たちで一杯だ。海にはヨットが快走している。「ハーバーブリッジ」と言うと、オーストラリアを思い出す。見た目は違うが、同じ英連邦なので、同じ様な名前が付けられている。7~8分眺めた後、本日宿泊するホテル「コプソーン・ハーバー・シティ」に向かった。

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ホテルは「ハーバーブリッジ」から近かったので、5~6分で到着した。私は「国立海洋博物館」(写真)に行きたかったので、添乗員がチェックイン手続きをしている間に出かけることにした。「国立海洋博物館」は、午後6:00に閉館。館内を見学する時間はないが、せめて資料だけでも入手したいと思っていたのだ。ホテルから目と鼻の先にあるので、たいして時間はかからない。信号のある道を横切り、館内に入る。すると受付の女性が話しかけてきた。
「もうすぐ閉館です」
「ゴメンナサイ。わかっています。このミュージアムに関する資料が欲しくて訪れました」
「刊行物などは、こちらの棚に並んでいるのですべてです」
「有難うございます。日本語のものはありますか」
「日本語のものはないですネ」
「では、こちらにある英語版の資料を頂きます。おいくらですか」
「それは無料です。どうぞお持ち下さい」
「有難う。今度は館内を見学できる時間に来たいと思います」
「お待ちしています」
「さようなら」
「そようなら」

ホテルに戻ると、まだチェックインの手続きをしていた。他のメンバーに迷惑をかけることなく戻ってくることができ、ホッとした。午後6:20分、部屋に入る。

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本日の夕食は、ホテル近くにある鉄板焼き店「大国」で午後7:00からだ。午後6:55分にホテルのロビーに集合し、会場に向かった。歩いて5分で到着(写真左)。案内された席に座る。サラダ(写真中左)とほうれん草のつきだし(写真中右)が並べられた。十代に見える、可愛らしい女性が持って来てくれた。デビュー当時のアグネス・チャンのような感じである。日本人かと思い訊ねると、台湾人との事。アグネスは香港だったと思うが、同じ中国人ということで似ていたのか。暫くすると、目の前にコックが現れた。名前は「カンダ」さん。日本人だ。最初は、マヨネーズソースをかけて焼いたムール貝。クランベで焔が立つ(写真右)。各お皿に盛り付けてくれる(写真下左)。早速頂いた。とろりとした感じで美味しい。続いてタマネギやマッシュルームなどの付け合せを焼き(写真下中左)、そしてメインのビーフステーキだ(写真下中右)。非常に柔らかい。ステーキと野菜は、醤油ダレかゴママスタードソースで頂く。ステーキはゴママスタードが合うように思う。そして御飯に味噌汁、香の物が出された(写真下右)。どれも美味しい。日本食に飢えていた分を割り引いても、余りある美味しさであった。

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午後8:15分、夕食を終えて店を出る。私はオークランドのランドマークである「スカイ・タワー」に行くことにした。すると一組のご夫婦が、ご一緒したいとの事。3人で歩いて「スカイ・タワー」に向かった。途中、「ブリトマート駅」に立ち寄った。プラットホームは地下だ。ヨーロッパの国も同じだが、日本と異なり切符がなくてもホームには入れる。ターミナルなので、4本のプラットホームのうち3本に列車が止まっていた(写真左)。ホームや列車を見た後、「スカイ・タワー」のある南西方向へ進む。坂道になっているので、自然と歩くスピードが落ちる。午後8:30分、「スカイ・タワー」に到着。展望台に昇るにはチケットを買わなければならない。チケット売り場に行くと、そこはレストランもあわせて利用するお客へのチケット売り場だったのである。さらに奥に行くと、展望台だけ利用する人向けのチケット売り場があった。大人1人、25NZドル。このタワー、328mと南半球で一番高い。エレベーターで展望台まで昇る。高速エレベーターなので、雑談している間に展望フロアーに着いた。ここから、オークランド市内を展望できるのだ。北に港(写真中左)、北西に先程見たハーバーブリッジ(写真中右)、また南東にはオークランド・ドメインのある小高い丘(写真右)が見える。展望フロアーの窓際の通路は、所々ガラス張りの床になっている(写真下左)。ガラスの床が落ちるわけではないのだが、その上を歩く時は何故か不安な気持ちになる。展望台を一周したが、もう一周することにした。外が暗くなってきたので、夜景が綺麗に見えるからだ。ハーバーブリッジを見ても、先程とは異なる(写真下中)。ライトが連なり、橋の姿を見せる。展望台をもう一周し、午後9:30分頃タワーを降りた。下から見上げるタワーも面白い(写真下右)。

外が暗くなっていたこともあり、ホテルに帰る道が少々不安になったので、街を歩く外国人カップルに尋ねることにした。

「すいません。道をお尋ねしたいのですが」
「いいですヨ」
私の持っている地図を見せながら、
「このあたりにいると思うのですが、こちらの方向に行けば良いのでしょうか」
「・・・・。そうですネ。チョットお待ち下さい。私の持っている地図を見ます」
「すみません」
「あなたの言うとおり、こちらに行けば良いですネ」
「有難うございました」
「どちらから来られたのですか」
「日本からです」
「私たちはイングランドから来ました」
「エェ!地元の方ではなかったのですか」
「そうです。3時間前にオークランドに着いたばかりです」
「地元の方だと思い道を尋ねたのですが、それは驚きです」
「これからどちらへ」
「スカイ・タワーです」
「今、行ってきたところです。夜景が綺麗でしたヨ」
「そうですか」
「どうもありがとうございました。ご旅行、楽しんでください」
「あなた方も」
「さようなら」

彼らと別れ、4~5分でホテルに到着。いつものように風呂、資料整理を済ませ、早く寝ることにした。明日はいよいよ最終日。飛行機の時間があるので、午前6:00にホテルを出発しなければならないからだ。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

マウント・イーデン
http://www.edengarden.co.nz
ワン・トゥリー・ヒル
http://www.comwallpark.co.nz
オークランド博物館
http://www.aucklandmuseum.com
オークランド大学
http://www.auckland.ac.nz
パーネル
http://www.parnell.net.nz
ハーバー・ブリッジ・アドベンチャー・センター
http://www.ajhackett.com
国立海洋博物館
http://www.nzmaritime.org
コプソーン・ハーバー・シティ
http://www.millenniumhotels.co.nz/copthorneharbourcity/index.html
スカイ・タワー
http://www.skycityauckland.co.nz

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March 07, 2008

ワイトモ鍾乳洞で見るツチボタル

ニュージーランド一周の旅(第25回)

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午前9:40分、「テ・プイア」を出発し、次の観光予定地である「ワイトモ」に向かった。午前10:10頃、大きなシダに囲まれた道を突き進む。「カイマイママク・フォレストパーク」に入ったようだ。「ママク」とは、黒い幹のシダの事。暫くすると、ニュージーランドが開拓される前はこのような状態だったのではないか、と想像させるような原生林が現れる。午前10:30頃、プタルルの町を通り過ぎ、午前10:40頃、アラプニの町を走る。ここにはワイカト川を利用した水力発電所がある。午前11:15分頃、「ワイトモ・ケーブまで35km」の表示が見える。午前11:25分、トイレ休憩のため「オトロハンガ」の町でバスを降りる(写真左)。オトロハンガは、キィーウィバードの町として知られており、キィーウィバードの飼育場があるようだ。インフォメーションセンターの壁には、キィーウィバードの絵が描かれていた(写真中)。休憩場所の近くに「オトロハンガ駅」があったので、中を覗いてみる。小さな無人駅で、駅舎には鍵がかかっていた。線路に降りて写真を撮った(写真右)。列車はどのくらいの間隔で来るのだろうか。ヒッソリしていた。午前11:35分、休憩を終えて「オトロハンガ」の町を出た。

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午前11:55分、「ワイトモ・ケーブ(洞窟)」で「ツチボタル」を見る前に、昼食のため「ローズランズファーム&ガーデンレストラン」に入った。緑の森に囲まれた中、レストランに入る(写真左)。メニューは、ニュージーランドスタイルのバーベキューで、メインはビーフステーキである。我々は室内の席であったが、外にも席がある。しかし他の日本人ツアー客で満席だ(写真中左)。ステーキは、焼け具合によって声がかかる。最初に、我々のグループ人数分の肉を網の上に置き(写真中右)、「レアの方」、「ミディアム・レアの方」といった順にコックが叫ぶので、自分の希望する焼き具合の時に取りに行くのである。私は「レア」で取りに行ったのだが、「ミディアム・レア」くらいまで焼けていたように思えた。御飯やサラダなどを付け合せ、席に戻った(写真右)。ステーキソースは、ケチャップと砂糖、ウスターソースを混ぜ合わせたような味。甘味が効いていて、私にはピッタリ合っており、非常に美味しい。デザートは特性のクッキー(写真下)。外側にフレークがまぶされており、カリカリ感があって美味しい。昼食を終え、午後12:57分「ワイトモ・ケーブ」に向けて出発した。

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「ワイトモ・ケーブ」には、15分ほどで到着。ここは、年間25万人以上の観光客が訪れるニュージーランドの名所だ(写真 : ワイトモ・ケーブのHPより)。この「ワイトモ・ケーブ」には、3つの大きな洞窟があるのだが、我々はこの中で最も多くの観光客が訪れると言う「ワイトモ洞窟」に向かった。ここでは、洞窟の天井一面を埋め尽くすほどの数の「ツチボタル」を見ることが出来るのだ。「ツチボタル」(学名 : アラクノカンパ・ルミノサ)は、ニュージーランドとオーストラリアの一部の地域にだけ生息する、特有の昆虫である。「しかしながら、網目状に広がった鍾乳洞内の天井や壁面からぶら下がっている何百万のツチボタルを見ることができるのはワイトモ以外にありません」との事(「ニュージーランド・ワイトモ鍾乳洞へようこそ(日本語版)」)。ところで、「ワイトモ」とは、「ワイ」=「水」、「トモ」=「地中の穴」と言う意味で、あわせて「地中の穴に流れ込む水」を表しているという。これから見る「ツチボタル」だが、「ホタル」と呼ばれていても、日本の「ホタル」とは全く異なる。「ツチボタルのライフサイクルは、卵、幼虫、さなぎ、成虫の4段階に分れ、寿命は10~11ヶ月です。卵は天井や壁に産み付けられ、孵化期間は20~24日です。成虫は一度に30~40個の卵を産み、一生に最高130個を産卵します。卵から孵化した幼虫の大きさは3~5ミリで、孵化中に巣を作り、ねばねばした物質を分泌して糸を作ります。この糸は餌を寄せ付けるために発光します。幼虫はかかった昆虫を手繰りよせて食べ、幼虫の状態で数ヶ月間を過ごし、30~40ミリまで成長します。食べるのは幼虫の時期だけで、さなぎと成虫の時期を乗り切るための栄養を蓄えます」(「ニュージーランド・ワイトモ鍾乳洞へようこそ(日本語版)」より)との事。

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午後1:15分、「ツチボタルの見学ツアー」開始である。入場チケットを購入し(写真左)、売り場横のゲートで待っていると(写真中)、ガイドの女性がやって来た。名前は「ヘリア」さん。2~30m歩いて、鍾乳洞の入り口に(写真右)。ここからは写真撮影禁止である。急に暗くなったので、足下に注意しながら中に入り、階段を下りる。洞窟内は、「上層レベル」、「第二レベル」、「小洞窟」に分かれている。狭い通路を歩いていくと、「トモ」と呼ばれる、下を流れるワイカト川まで13mの垂直空間の壮観が現れる。続いて上層レベルに進むと、「パイプオルガン」と呼ばれる場所に出る。そして第二レベルの「大聖堂」内の「晩餐会の間」へと降りていく。高さ14mあるその形から「大聖堂」と名づけられたとの事。その広がりと表面の凹凸が素晴らしい音響効果を発揮するため、有名な歌手や聖歌隊が数多くここで演奏会を開いているようだ。Glowworm_boat_ride_244px最後は、川まで下りてボートに乗り、小洞窟へ進む。ここに、待望の「ツチボタル」がいるのだ。「ツチボタル」は、非常にデリケートな生物なので、大きな音にも反応し、光がすべて消えてしまうようだ。添乗員の話では、かつてボートに乗っていた観光客のくしゃみで、「ツチボタル」が光らなくなってしまったことがあったとの事。我々は静かにボートに乗り、息を殺して小洞窟の天井を見つめた。ボートは洞窟内に張ってあるケーブルを手繰りながら進む。ゆっくり、ゆっくりと。すると天井に「ツチボタル」が見えた。満天の星空のようである。「ツチボタル」は、天井から糸を垂らしてぶら下がっている。先端の輝く光ファイバーが、何本も吊り下げられているような感じにも見える(写真 : ワイトモ・ケーブのHPより)。10分ほどで洞窟の出口だ。幻想的な光景を楽しみ、「ツチボタルの見学ツアー」は終了した。

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午後2:00、本日宿泊するオークランドに向かい、バスで出発した。午後3:00頃、小雨が降り出すが、すぐに止む。午後3:15、左手に「第八代目マオリキングの家」が見える(写真左)。さらに10分ほど走ったところに、墓地が見えた。マオリ歴代王やニュージーランドの有名人のお墓のようだ(写真中左)。午後3:28分、「RIVER HAVEN HUNTLY」に到着(写真中右。ここで暫く休憩である。近くには火力発電所がある(写真右)。この辺りでは石炭が採れるのだ。約30分休んだ後、再びオークランドに向かった。

(参考文献)
・「ニュージーランド・ワイトモ鍾乳洞へようこそ(日本語版)」(カラービューパブリケーションズ編刊)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

オトロハンガ
http://www.kiwianatown.co.nz
http://www.otorohanga.co.nz
ローズランズファーム&ガーデンレストラン
http://www.roselands-restaurant.co.nz
ワイトモ・ケーブ
http://www.waitomocaves.co.nz
ワイトモ観光案内
http://www.waitomo.com
http://www.waitomoinfo.co.nz
カラービューパブリケーションズ
http://www.postcardsnz.com

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March 06, 2008

吹き上げるテ・プイア間欠泉

ニュージーランド一周の旅(第24回)

本日は、ロトルアの「テ・プイア」で間欠泉を見た後、ワイトモの鍾乳洞でツチボタルを見学し、宿泊するオークランドに向かう予定である。午前6:30のモーニングコールで目覚め、午前6:40ころベッドを出る。午前7:30から朝食。フルーツやパンケーキ、アップルジュース、コーヒーなどを頂く。午前8:15ロビーに集合し、午前8:20バスで「テ・プイア」に向かった。

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午前8:40分ころ「テ・プイア」に到着し、午前8:50に入場する(写真左)。この「テ・プイア」、「1963年にマオリ文化の伝承を目的に創設された、ファカレワレワ地熱地帯にある総合観光施設」で、「1日に10回以上もお湯を吹き上げるポフツ・ガイザーは、国内でも指折りの観光スポット」(「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」より)との事。入場門は「テ・ヘケタンガ・ア・ランギ」(天国の始まりの意)と呼ばれており、空に向かって12本の柱が突き出している。柱の先には、アラワ族の守護神を象徴する彫刻が見える(写真中左)。門を潜り先に進むと、周囲にマオリの建物が並ぶ広場に出た。正面に見える大きな建物は、「テ・アロヌイ・ア・ルア集会所」である(写真中右)。全面彫刻が施されている、国内でも数少ない集会所だ(写真右)。中に飾られているマオリの彫刻、舌を斜めに出しているのは歓迎の意味との事(写真下左)。集会所の右にある建物は食糧庫(写真下中)。広場の左手には「テ・ファレ・タペレ」というギャラリーがある。ここでは、自然環境や文化、タオンガ(財宝)について解説されている(写真下右)。

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広場を離れ、小路を進むと「ピキランギ村」に出る。ここでは、マオリ人の暮らしを再現している(写真左)。ハンギ(マオリ料理)を作るときに使う、地中の穴も見ることが出来る(写真中)。ここから数メートル先には、「ンガ・マヌ・アフレイ・キウイ・ハウス」がある。建物の中は真っ暗だ。キウイが夜行性のためである。絶滅が危惧されるニュージーランドの国鳥キウイ。生きているキウイは滅多に見ることが出来ないとのことだったので、目を凝らしてキウイを探すと、目の前にいた。観光客が見やすいように、キウイの餌を通路側に撒いているらしい。「暗闇で視力を補う長いひげ、飛ぶ能力を失った代わりに地上生活に適したがっしりした足をもち、長いくちばしの先にある嗅覚器官で餌を探すことができる唯一の鳥」(「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」より)なのだ(写真右 : 剥製・トンガリロ国立公園ビジターセンターで撮影)。

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キウイを見た後、さらに小路を進むと、湯煙の立つのが見えた。最初は「ンガモカイアココ鉱泥泉」だ(写真左)。熱泥が沸き立つ大池。ヨーロッパ人は、ボコッボコッと沸き立つ熱泥をカエルが飛び跳ねる様子に例えて「カエル池」と呼んだようだ。粘土状のものはカオリンとの事。磁器の素材である。はじける熱泥の温度は約90~95℃にも達するという。そしていよいよ「間欠泉」だ。最初の間欠泉は、「プリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ間欠泉」(写真中左)。続いて「ポフツ間欠泉」である(写真中右)。「地熱谷最大の間欠泉で、平均して1時間おきに1~2回、30mの高さまで水を吹き上げ」(「TE PUIA案内書(日本語版)」より)るとの事。「間欠泉」の前にあるステージに腰掛けた人が、突然「熱い!」という声を上げた。隙間から蒸気が噴出したのだ。危ない、危ない。さらに進むと「展望台」がある。ここから見る「間欠泉」は、美しい。右手にスカイブルーの水を蓄える池と、吹き上げる白い水。このコントラストが何とも言えないバランスである(写真右)。「間欠泉」を見ていると、蝉の鳴き声が聞こえ始めた。展望台の柵に留まっていたのだ(写真下左)。クライスト・チャーチのハグレー公園では、姿を見ることが出来なかった蝉。こんな所で出会えるとは思わなかった。日本にはいないタイプ。「ニイニイゼミ」と「ツクツクホウシ」を合わせた様な感じか。「間欠泉」を楽しんだ後、出口に向かう。出口近くには、「テ・ワナンガ・ファカイロ彫刻専門学校」(写真下中左・下中右)と「テ・リト織物専門学校」(写真下右)がある。ここでは作業風景も見学できる。楽しい時はすぐに過ぎ去る。見学を終え、午前9:40分、次の目的地である「ワイトモの鍾乳洞」に向けバスで出発した。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]
・「TE PUIA(日本語版)」案内書

プイア間欠泉(テ・プイア)
http://www.tepuia.com

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March 04, 2008

ロトルア博物館とマオリコンサート

ニュージーランド一周の旅(第23回)

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水上飛行機を楽しんだ後、夕食の時間まで十分時間があったので、ホテルまで歩いて行くことにした。地図で見ると2.5~3km程度なので、私にとって大した距離ではない。戦争記念公園を横切り、公園の南東にある「ロトルア博物館」に向かった。この博物館は、「ガバメント・ガーデン」の中にある。「ガバメント・ガーデンは、1890年代にカミル・マルフロイによって造られた、優雅な雰囲気の漂う美しい庭園。マオリの彫刻が施された大きな門が目印だ。園内にはバラ園やゲートボール場などがある」(「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」より : 写真左)。「ガーデン」内には多くの人がいる(写真右)。真直ぐに伸びる路を歩き、「ロトルア博物館」に到着。入場チケットを購入するため、入り口正面にある受付に行く。
マオリ人らしき男性が出てきた。
「いらっしゃい」
「チケット、大人1枚下さい。おいくらですか」
「11NZドルだヨ」
お金を支払うと、
「どこから来たの」
「日本です。日本には来たことがありますか」
「残念ながらないです。中国には行ったことがあるのですが・・・」
「一度いらしてください」
「有難う。是非とも行きたいですネ」
「それでは見学させてもらいます」
「どれぐらいの時間見学しますか」
「時間がないので、せいぜい10~15分ですネ」
「アッ! そうなの。それでは」
と言いながら、11NZドルを返してくれた。
「それだけの時間しかないのなら、どうぞ」
「エッ! 本当にいいのですか」
「問題ないデスヨ」
「展望台とマオリの展示だけは見て行ってください。これ、日本語の館内案内プレートです」
「有難う」

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教えてもらったとおり、最初に階段を上り、展望台に向かう。展望台からは「ガバメント・ガーデン」(写真左)だけでなく、「ロトルア湖」(写真中左)や「サルファ・ベイ地域」(写真中右)なども見ることが出来る。なかなか良い眺めだ。続いてマオリの展示室に向かう。ここではマオリの歴史や「タラウェラ山の噴火」、また「テ・アラワ族の至宝」(写真右)などを見ることが出来た。なおこの博物館には、「温泉療養に関する展示」や「地下の泥温泉」など、その他にも面白そうな展示が多数あることを申し添えておく。

展示を見終え、受付のところに戻り、
「短い時間でしたが、展示を楽しむことが出来ました。展望台からの眺めも良いですネ」
「それは良かった」
「ところで、この博物館について日本語で書かれた書籍などはありますか」
「残念ながら、ありません」
「英語版は」
「品切れです」
「それは残念ですが、仕方ないですネ」
「・・・・。あなたが持っている案内プレートを差し上げます」
「エッ! 本当ですか」
「どうぞ」
「有難うございます」
「また来てください。ニュージーランドを楽しんでくださいネ」
手を振りながら
「キアオラ、イ・ノーラ(マウリ語で「有難う、さようなら」の意)」
「キアオラ、イ・ノーラ」

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一直線の路(写真)を暫く歩き振り返ると、まだ手を振っていた。短い時間ではあったが、楽しい時を過ごすことが出来たことに感謝である。午後6:10分だったので、夕食の時間まで1時間以上あったが、まだ部屋にも入っていなかったので、街中をノンビリ歩いて、ホテルに向かうことにした。午後6:30分頃、本日宿泊するホテル「リッジズ・ロトルア」に到着。フロントに行って、男性スタッフに話しかける。
「既にチェックインしている添乗員○○のメンバーの一人ですが、遅れてきたので鍵を預かってもらっているはずなのですが・・・」
「少々お待ち下さい」
コンピューターで検索しながら
「お名前は」
「△△です」
「・・・・・。もう少しお待ち下さい」
すると奥から女性スタッフが現れ、
「どちらのツアーですか」
「□□ツアーです」
「分かりました。お預かりしております。××号室になります」
鍵を受け取りながら
「荷物はお部屋に入っていますので、チェックして下さい」
「有難う」

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比較的スムースに事は運んだ。添乗員のアドバイスのおかげで、時間を有効に使うことが出来た。午後7:30分からホテルのレストランで食事である。ロビーに集合し、レストランに入る。メニューは、マオリの伝統的料理である「ハンギ」だ。「ハンギ」は、「地中に掘った穴に焼いた石を入れ、濡らした布や麻袋などで肉や魚、マオリが祖国から持ち運んだといわれるサツマイモに似たクマラなどの野菜類を包み、蒸し焼きに」(「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」より)する方法で作られる。残念ながら調理しているところは見ることが出来ない。出来上がった「ハンギ」が並んでおり、ビッッフェ形式で頂く事に。午後8:00に食事を終えると、マオリコンサートが始まった。歌に踊りだ(写真左)。中でも、「ポイ」と呼ばれる亜麻で編んだ白い玉の付いた紐を振り回しながら歌う「ポイダンス」は面白い(写真右)。どこかヌンチャクの動きに似ていると思うのは私だけか・・・。皆さん、声をかけたり手拍子をしたり、大いに盛り上がった。午後8:40分、マオリコンサートは終了した。今日も良く遊んだので、少々疲れ気味。少しホテルのロビーや外回りを見た後、午後8:50分には部屋に戻った。いつもどおり入浴と資料整理を行い、午後11:00頃、横になった。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

クイーン・エリザベス病院のスパ施設
http://www.qehealth.co.nz
ロトルア博物館
http://www.rotoruamuseum.co.nz
リッジズ・ロトルア
http://www.rydges.com/rotorua/

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March 03, 2008

水上飛行機からロトルア湖と間欠泉を眺める

ニュージーランド一周の旅(第22回)

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午後4:10、ロトルアの町に入った。ロトルアとは、マオリ語で「第二の湖」という意味。その名の通り、この町にある「ロトルア湖」は北島で2番目の大きさ。一周約40kmあるという。人口は約7万人で、同じく湖のあったタウポの街に比べて倍の人口である。午後4:15分、ロトルア湖畔に到着。湖を見に行くと、クルーズ船乗り場がある。目を横に移すと、ヘリコプターや水上飛行機もある。この湖を見た後、ホテルに向かう予定だったので、ホテルでチェックインを済ませてからでも飛行機に乗る時間があるのではないかと思い、飛行機会社の事務所に飛び込んだ(写真)。時間と料金を確かめるためである。
「こんにちは」
「こんにちは。どのようなご用件ですか」
「飛行機に乗りたいので、料金と時間を教えて下さい。短い時間のものを」
「分かりました。飛行機は、8分コースが60NZドル、15分コースは125NZドル、30分が185NZドルです」
「最終フライトは何時ですか」
「午後6:30分です」
「では、ホテルのチェックインを済ませてから、再び来ます。有難う」
「お待ちしています」

事務所を出た後、添乗員にチェックインの時間などを相談すると、荷物をホテルに預けておくので、すぐに飛行機に乗った方が良いとのアドバイスを受けた。チェックイン後、またここまで戻っていると、時間のロスが大きいからだ。そこで添乗員のアドバイスに従い、荷物をお願いし、私はツアーから別れて飛行機に乗ることにした。

「こんにちは」
「アラ!」
「今すぐに乗ることにしました」
「分かりました。でも最低2名からなので、すぐに乗れるかどうか・・・・」

そのとき、外国人の団体がやってきた。全員で12名。大型の水上飛行機の定員が10名なので、2名が半端になるのだ。何とラツキー。その2名と一緒になれば、すぐに飛べる。
彼等の選択するコースに合わせなければならないが、それはやむを得ない。
「すぐに申し込みます」
「分かりました。でも、この人達の手続きが終わってからにしてもらえますか」
「分かりました。お待ちしています」
お年寄りが多く、クレジットカードで支払う人達もいたので、10分少々待つ。そして、いよいよ私の番だ。

「おいくらですか」
「185NZドルです」
「では30分コースですネ」
「はい。そうです」
私も30分コースを望んでいたので、丁度良かった。

「では200NZドルで」
100NZドル紙幣2枚を渡すと
「はい、チケットです。そちらでお待ち下さい」
「・・・・・」
「そちらでお待ち下さい」
「・・・・・。わすれものですヨ」
「・・・・・」
「お釣りいただけますか」
「アァ! ごめんなさい。忘れていました」
15NZドルを受け取り、指示された場所で待つ。ご一緒する2人は、どちらも年配の女性だ。

「日本から観光のために来たのですが、どちらからいらしたのですか」
「イングランドです」
「皆さんご一緒ですか」
「バスは一緒ですが、私はこちらのお友達と2人で来たの」
「そうですか。こちらのツアーに参加したのですか」
「そうよ。あなたは1人なの」
「いいえ。日本からツアーで来たのですが、飛行機に乗るため、ここで分かれたのです」
など話しをしていると、

「3名の方。こちらの飛行機に来てください」とパイロットの声があった。
「行きましょう」
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桟橋を歩き(写真左)、水上に浮かぶ飛行機の前まで行くと(写真右)、パイロットから
「あなたは1人ですか」
「はい」
「では、私の横の席に座ってください」
「分かりました」

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ミルフォード・サウンドの時と同じく、1人ゆえのメリットだ。でも、間違えてパイロットの席に座らないようにしなければならない。シートベルトを締め、ヘッドホンを付けて離陸を待つ(写真左)。午後4:50分、プロペラが廻り始めた。そして滑走。陸と異なり、波を切っている。まるで、高速で走るボートだ。しかし、離陸(?)の感触はいつもと変わらない。みるみる湖面を離れていく。コースは、ロトルア湖のモコイア島近くまで進み、南東に向きを変える。オカタイナ湖とオカレナ湖の間を抜け、タラウェア湖(写真中左)を横切り、タラウェア山の頂上へ(写真中右)。その後南西方向に旋回し、ロトマハナ湖、ワイマング渓谷上空(写真右)を飛び北西へ。ロトルア市上空を回ってロトルア湖に戻るというもの(写真下左)。ロトルアの上空からは、明日訪ねる予定の「テ・プイアの間欠泉」(写真下中)や、ホテルに行く途中で立ち寄るつもりの「ロトルア博物館」、「ブルーバス」も見える(写真下右)。飛行機やヘリコプターは、何度乗っても楽しい。ワクワク感は、まるで子供に戻ったような気分である。約30分、楽しい空中散歩を終え、午後5:27分、飛行機は着水した。桟橋でパイロットや2人の女性と一緒に写真を撮り、お別れした。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

Volcanic air safaris(水上飛行機・ヘリコプター)
http://www.volcanicair.co.nz
ディスティンクション・ロトルア
http://www.distinctionrotorua.co.nz

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March 02, 2008

トンガリロ国立公園

ニュージーランド一周の旅(第21回)

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本日はトンガリロ国立公園で「タウポ湖」や「フカ滝」を見た後、ロトルアに向かう予定だ。午前6:30頃目覚め、午前6:50分頃外出する。朝食が午前7:30からだったので、それまでの間、パーマストンノースの街を散歩である。パーマストンノースの街は、北島南部、マナワツ地方の中心都市。まず、ホテルの東にある街の中心部、「ザ・スクエア」に向かった。土曜日でかつ朝早いこともあり、猫の子一匹いない。ゴーストタウンのようだ(写真左)。「ザ・スクエア」には時計塔と銅像が建っている(写真中左)。西側には「市庁舎と図書館」が並ぶ。また、北側には近代的建物が見える(写真中右)。「ザ・スクエア」から西に2~3分歩くと、「テ・マナワ」がある。「テ・マナワ」は、博物館、美術館、科学館が一体になった施設で、中でもマオリの人々のアートが中心の展示棟は必見との事。入り口付近に建つオブジェは目を引く(写真右)。

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午前7:35分、朝食のためホテルに戻った。フルーツ、コーヒー、アップルジュースなどを頂き、午前8:30分、バスで「トンガリロ国立公園」に向かって出発した。道中周りを見渡すと、南島で羊が多く見られたのに対し、この辺りでは牛が多く見られる(写真左)。添乗員の話によると、この辺りで多く飼われている牛は、乳牛であるフリージャンとジャージー、肉牛であるアンガス、ヘレフォード、ベルラットキャルウェイの5種との事。ちなみに日本では、牛肉は鳥肉や豚肉に比べ高いというイメージだが、ニュージーランドでは鳥肉が一番高価で、次が豚肉、その次が牛肉らしい。ラムが一番安いのは当然か。国道3号線から国道1号線を走り、午前9:40分、マンガウェカの町にある「FLAT HILLS」で最初の休憩だ(写真中左)。ここでは間近に羊(写真中右)や牛(写真右)、ニワトリなどを見ることが出来る。穏やかな日差しの中、羊もウトウトしている(写真下)。オーナーらしき男性がいたので話しかけてみた。
「日本から観光のために来ました。オーナーですか」
「そうです。日本からですか」
「はい」
「日本のどちらからですか」
「○○です。日本には行ったことがありますか」
「ええ。富山と・・・・東京、横浜に行きました」
「富山ですか」
「はい。春先に行ったので、雪がたくさん残っていました」
「マウント・クックと比べ、どちらが多いでしょう」
「さあ・・・・、どうだろう」
「ところで、先程連れておられたのは、お子さんですか」
「そうだよ。子供は2人いるんだ」
「2人ですか」
「もう1人はどちらに」
「妻のお腹の中」
「それはおめでとうございます」
などと雑談していると、出発時間になった。

「出発時間になったので失礼します」
「良い天気だし、楽しい旅を続けてください」
「有難う」
午前10:00、我々はバスでトンガリロへ向かった。

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午前9:40頃、雪を被る「マウント・ルアペフ」が見え始めた。高さ2,797mで、北島の最高峰。1894年に制定された、ニュージーランド最古のトンガリロ国立公園を構成する。午前10:45分、ワイオールの町を通過し、国道49号線に入る。午前11:05分、ニンジンの町オハクネを通る(写真左)。午前11:25分、鉄橋(写真中左)を潜り、国道4号線を走る。道路の両側にはススキが続く(写真中右)。午前11:30分、いよいよ国立公園内に入る。国道47号線から国道48号線を通り、午前11:45分、ファカパパ・ビレッジに到着した。ここにある「ベイビュー・シャトー・トンガリロ」(写真右)内のレストランで昼食を取る。メニューは、次の通り。
・ スープ(写真下左)
・ ラム・ステーキ(写真下中)
・ チョコレートムースケーキ(写真下右)

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食後は暫く自由時間である。「ベイビュー・シャトー・トンガリロ」からは、「マウント・ルアペフ」(写真左)の他、「マウント・ナウルホエ」(高さ2,291m)や「マウント・トンガリロ」(高さ1,967m)も見ることが出来る。ここから南に200m程登ったところに、「ビジターセンター」があるので訪ねてみた(写真中左)。ここには周辺でのウォーキングや登山に関する情報が揃っている。中に入ると、正面にマオリの首長「ホロヌク・ティ・ヒュウヒュウ・トゥキノ」の胸像が立っていた(写真中右)。さらに奥に進むと、国立公園全体のジオラマ(写真右)や自然に関する展示もなされていた。展示の見学や資料を頂戴し、午後1:15分、次の目的地であるニュージーランドで最も大きい湖、「タウポ湖」を目指して出発した。

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午後1:45分、「タウポ湖」が見えたので、バスを停めて写真を撮る(写真左)。その後すぐにトゥランギの町を走る。トゥランギは人口約4,000人、フライフィッシングで有名な町との事。午後2:30分、タウポの町に入る。タウポ湖は鱒釣りが盛んだという。鱒は水が冷たい方が良く育つため、日本の鱒に比べてかなり大型のようだ。午後2:35分、「タウポ湖」のヨットハーバー前で下車。湖を眺めに行くと、湖畔には水浴びを楽しむ家族連れが何組もいた。また水上飛行機も飛ぶ(写真中左)。乗りたいのだが、残念ながら時間がないので、飛び立つのを眺めていた。ここからバスで約5分。「フカ・フォール」に移動した。ここはニュージーランドで最も訪問者の多い観光スポットとの事。この滝は、ニュージーランド最長の川である「ワイカト川」(425km)にある。午後3:03分、川沿いを歩いて滝の見学に行く。ミントブルーの水と波。流れにはかなりの勢いがある(写真中右)。美しさに魅了されるというよりは、激しさに圧倒されるような感じだ。滝の落差は10m程度に過ぎないが、迫力は十分(写真右)。滝の見学を終え、午後3:15分、バスで本日宿泊するロトルアに向った。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

テ・マナワ
http://www.temanawa.co.nz
ファカパパ・ビジターセンター
http://www.doc.govt.nz

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February 29, 2008

ウェリントンからパーマストンノースへ

ニュージーランド一周の旅(第20回)

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ターミナル(写真)を出ると、ウェリントンの町をガイドしてくれる日本人女性が待っていた。名前は「ヨシエ」さんだ。彼女に連れられ、バスの待っているところまで行く。大型バスだ!南島では小型バスだったので窮屈な思いをしたが、今度はノビノビできる。バスに乗り込み、午後4:50分、ウェリントン観光に出発。バスの運転手は日本人で、「コウタロウ」さん。当初の予定では、本日ウェリントンのホテルに泊まることになっていたのだが、セブンスという7人制ラグビーの大会がウェリントンで開催されるため、ホテルが予約できず、結局パーマストンノースまで行くことになったのである。旅行会社より、旅行代金の一部返金があったが、首都ウェリントンの街を楽しみにしていた私としては、少々残念だ。ウェリントンにはあまり観光スポットはないと言われているが、私にとってニュージーランド中央銀行の貨幣博物館は、必見の場所なのである。今回は残念だが、断念せざるを得なかった。

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午後5:10分、ウェリントン観光で最初に訪れたのが、「ビクトリア展望台」だ。ガイドブックなどには、「マウント・ビクトリア」などと書かれている。先程フェリーで着いたターミナルが見える(写真左)。フェリー・ターミナルからは、南東約2kmに位置する。標高約200m。南東にはウェリントン空港が見える(写真右)。ウェリントン空港には、ボーイング747などの大きな飛行機が離着陸できる滑走路がないため、国際線はオーストラリアとの間に飛ぶ1本だけで、残りはすべて国内線だ。また、クック海峡は霧が出やすいため、年に20日間ほど空港が閉鎖されるらしい。ウェリントンは首都ではあるが、国際線が入るには不向きな立地のようだ。「ビクトリア展望台」の周囲には、高級住宅が並ぶ。ただ、急な斜面を利用して建てられている家が多いので、各家に数人乗りのケーブルが引かれていた。

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次に向かったのは、「国会議事堂」である。首都ウェリントンを象徴する建物。正面左側、蜂の巣のような建物は閣僚の執務棟(写真左)で、その右側が議事堂(写真中左)だ。この蜂の巣のようなユニークな建物から、国会のことを「ビーハイブ(蜂の巣)」と呼ぶようだ。議事堂の周りは緑の芝生に囲まれており、公園のような感じがする。警備員も見かけないので、本当に国会議事堂なのかと疑ってしまう。それだけ治安が良いのだろうか。蜂の巣のような建物の向うには、ニュージーランド中央銀行の建物が見える(写真中右)。あの中に、貨幣博物館が入っているのだ。ウェリントンで最後に訪れたのが、「オールド・セント・ポール教会」である(写真右)。1866年に建てられた、木造の白い教会だ。ウェリントンの人口が増えたため、イギリス国教教会は教会を建て直したのだが、その際古い教会は移築して残されることになった。それがこの教会である。ちなみに新しい教会は、国会議事堂の北200mぐらいのところに建っている。

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午後6:10頃、ガイドの「ヨシエ」さんと別れ、我々はパーマストンノースに向け出発した。国道1号線を北上する。道路の周りには、黄色い花が咲いている。エニシダらしい。午後7:50頃、レビンの町(写真左)でトイレ休憩を取り、ここから国道97号線を北北西に向かい、午後8:40分、本日宿泊するパーマストンノースの「ノボテル」に到着した(写真右)。

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外は明るいが、既に午後9:00に近い。お腹も空いていたので、すぐにホテルのレストランで食事だ。メニューは次の通り。
・ スープ(写真左)
・ ビーフステーキ(写真中左)
・ チョコレートケーキ(写真中右)

午後9:40分頃夕食を終え、部屋に入る。いつもどおり風呂に入り、その後資料整理。午前12:00頃寝ることにした。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

NZ中央銀行貨幣博物館
http://www.rbnz.govt.nz/about/museum/2766074.html
国会(国立)議事堂
http://www.ps.parliament.govt.nz
ノボテル
http://www.novotel.com/novotel/fichehotel/gb/nov/5055/fiche_hotel.shtml


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February 26, 2008

フェリーで首都ウェリントンへ

ニュージーランド一周の旅(第19回)

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本日は、これまで観光してきた南島を離れ、北島に移動する予定だ。午前5:30のモーニングコールで目覚め、午前6:00~6:25に朝食、午前6:32、バスでホテルを出た。南島から北島へはフェリーに乗る。フェリー乗り場は、南島の北東に位置するピクトンの街にある。クライストチャーチから約425kmの道のりだ。国道1号線を北に走る。左手には鉄道のレールが道路に並んで続く。午前8:00にセビオットの町で最初の休憩をとり、再び走り出す。午前8:45分頃、右手に海岸線が見え始める。南太平洋だ。午前9:00頃、次の休憩所であるカイコウラの町に到着した(写真左)。この辺りは、ホエールウォッチングで有名な場所である。また、イルカやオットセイも見ることが出来るとの事。カイコウラとは、マオリ語で「カイ」=「食べ物」、「コウラ」=「伊勢海老の仲間であるクリイフィッシュ」の意味。海岸に向かう途中には、アルバトロスの群れがいた(写真中)。人に慣れているようで、人なつこく寄ってくる。海岸に出ると、広いビーチに穏やかな海が待っていた(写真右)。一日中のんびりしていたい気分である。まだ朝早いので人影はないが、昼ごろには多くの旅行客が集まってくるのだろう。午前9:15分、カイコウラの町を後にした。

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クジラやイルカがいないかと、全員海の方に注意を払っていると、カイコウラの町から30分ほど走ったところにある道路沿いの岩場に、多数のオットセイがいるのを見つけた(写真左)。バスを停めて写真撮影する。天気が良いので、多数のオットセイが気持ち良さそうに寝ている。あまりゆっくりしていられないので、2~3分でその場を離れる。暫くすると、道路に平行して設けられていた線路を、貨物列車が走るのが見えた(写真中左)。午前10:30頃、ブドウ畑だ。まだ若い木のようである。午前10:40分、セドンの町を通過。午前10:50分、ブレンヘイムの町に入る。午前11:00、昼食を取るレストラン「モンタナ」に到着(写真中右)。ブドウ畑とワイナリーに併設されたレストランだ。ここでは、ワイナリーの見学はないが、2種類のワインを試飲させてくれた。「STONELEIGH」の赤と白である。赤はピノ・ノワール(写真右)、白はソーヴィニオンだ。

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試飲の後は昼食である。メニューは次の通り。
・ スープ(写真左)
・ サーモンステーキとサラダ(写真中)
・ チョコレート・マッドケーキベリー添(写真右)
・ 紅茶

美味しい食事を楽しみ、午後12:04分、バスは港のあるピクトンに向けて出発した。午後12:35分、遂にピクトンのフェリーターミナルに到着。南島にいる間、ずっとバスを運転してくれた「デイブ」さんとは、ここでお別れである。この5日間で、1,250km走ったとの事。添乗員によると、大阪・伊丹から北海道・千歳までの距離に等しいらしい。ものすごい距離だ。

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午後12:45分乗船。ターミナルからは階段(写真左)とエスカレータで上り、船はたくさんの車が停まっている5Fから入る。下船は7Fからなので、注意するようにとの事。私はデッキに出るため、エレベーターで10Fまで行き、さらに階段を昇った。デッキは満席状態で(写真右)、空き席がないかウロウロすること約5分。ようやく1席見つけることが出来た。快晴、日差しは思ったほど強いとは思えないが、紫外線は日本の7倍あるようなので、要注意である。周りの外国人は、日焼けオイルを塗る人、日焼け止めを塗る人など様々だ。

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午後1:20分、船は動き始めた(写真左)。青い空と青い海、その間に緑の島が浮かぶ(写真中)。抜群の眺めだ。風もなく、うねりもない。海面はいわゆる「ベタ凪」状態(写真右)。約3時間の船旅が始まった。「ピクトン」→「クイーン・シャルロット・サウンド」→「トリー海峡」→「ウェケヌイ湾」→「ペラノ崎」で南島を離れ、「オテランガ湾」から北島側、「シンクレア崎」→「ペンカロウ崎」→「バレットリーフ」から内海に回りこみ、「ウェリントン」に至るのである。

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「ウェケヌイ湾」を過ぎた辺りから、風が強くなり、波も荒くなってきた(写真左)。しかしうねりはないのだろう。船の揺れは、ほとんど感じない。今まで日光浴をしていた人達も、風が強いため肌寒くなったのであろう。服を着る人だけでなく、船内に入る人も出始め、座席にも空が目立つようになった(写真中)。午後3:00頃、北島の「オテランガ湾」に入る。いつもであれば周りの人に話しかけるのだが、何故かそのような気分になれなかった。約3時間、空や海を眺めながら「ボ~」と過ごした。久しぶりに乗った船だったが、これもまた良いものである。午後4:25分、船はウェリントンの港に着いた。車の人は5Fから降りるのだが、我々は車ではないので、7Fから下船する。係員の指示に従い待っていると、デッキと桟橋を繋ぐ通路が延びてきた(写真右)。午後4:35分、通路と船がつながり、ようやく船を下りることが出来た。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

MONTANAのHP
http://www.montanawines.co.nz
INTERISLANDER(フェリー会社)
http://www.interislander.co.nz

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February 25, 2008

善き羊飼いの教会

ニュージーランド一周の旅(第18回)

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午後12:30分、羊の毛刈りショーを見た後、昼食会場であるレストランと「善き羊飼いの教会」のある「テカポ湖」に向かい、バスは走り出した。午後12:55頃、3日ぶりにマウントクックの姿を見る。そして午後1:00、マウントクックの写真を撮るため、「プカキ湖」でバスを降りた。天気に恵まれたおかげで、前回同様、マウントクックの美しい姿を見ることが出来た(写真左・右は解説)。10分ほどで写真撮影を終え、再びバスは走り出した。

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午後1:47分、「テカポ湖」に到着。「テカポ」とは、「夜の寝床」という意味。長さ20km、面積83k㎡で、ニュージーランドで9番目の大きさだという。最初に「善き羊飼いの教会」(写真左)に向かう。この教会は、1935年にヨーロッパの開拓民によって建てられたもので、「テカポ湖」で採れる石を建材にしている。教会の中に入るとき、寄付をしなければならない(写真中左)。ドーネーションボックスにお金を入れると、横に置いてあった3~4種類の絵葉書の中から、好きなもの1枚をもらうことが出来る。教会の祭壇の後ろの壁はガラス張りなので、サザンアルプスと湖の美しい景色が見えた(写真中右)。この教会で結婚式を挙げるカップルは多いようだ。教会から東に100mほど離れた場所に「バウンダリー犬の像」が建っている(写真右)。「バウンダリー犬」は、「開拓時代の放牧地で柵のない境界線を守った」牧羊犬のことで、「犬たちの働きを称えて、1968年に造られたもの」(地球の歩き方(08~09)ニュージーランドより)である。

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見学を終え、いよいよ昼食である。既に午後2:00、お腹も減っている。昼食会場であるレストランは、「テカポ湖」湖畔にある「KOHAN」だ(写真左)。日本食レストランで、スタッフ全員が日本人。窓からの眺めは良く、「テカポ湖」や「善き羊飼いの教会」も見える(写真中)。メニューは鮭丼(写真右)。全員日本人スタッフというだけの事はあり、御飯の炊き方も申し分ない。鮭もソフトで旨味があり、非常に美味しい。食後、湖畔を散歩し、午後2:55分、クライストチャーチを目指し、バスは出発した。

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午後3:20分、フェアリアの町を通過、午後4:00、ジェラルディンの街に到着。ここで15分ほど休憩する。「Kiwi Country」というお店に入る(写真左)。ツアーの皆さんは買い物をしていたが、私は街の様子を見るため、お店の外に出た(写真中)。暫く歩いていると、銀行があるのに気がついた。ニュージーランドでは、まだ1軒も銀行を訪ねていなかった。銀行が営業している時間には、バスに乗っていることが多かったからだ。早速、こちらの銀行に入ってみた。「オーストラリア・ニュージーランド銀行」である(写真右)。都会の銀行ではないためであろう。日本で言えば、地方にある少し大きな郵便局といった感じだ。店舗に入り、ハイカウンターに向かうと、女性行員が応対してくれた。
「日本から観光出来ました。」
「ようこそ」
「私は、各国のコインを集めることを趣味にしています。今回もニュージーランドのコインを集めているのですが、1NZドルコインと2NZドルコインは古いものしか手に入れることが出来ません。そこでこの古いコインを新しいコインに替えて欲しいのですが」
コインを手渡すと、
「これは新しいコインですヨ」
ニュージーランドでは、2006年に新硬貨が導入された。旧5¢、10¢、20¢、50¢は使用できなくなったのだが、1NZドルと2NZドルは古いものも引き続き使用されている。しかし1NZドルコインと2NZドルコインのデザインであるエリザベス女王の肖像は、新旧で異なっているのだ。私が彼女に手渡したコインは、新しいコインのデザインだったため、彼女はこのような返事をしたのであろう。

「そうではなくて、綺麗なコイン、光っているコイン、状態の良いコインが欲しいのです」
「アァ! 分かりました。チョッと待ってくださいネ」
小銭入れのようなところを見ながら、
「これならどうかしら」
「非常に良い状態です。お願いします」
お客さんが少なかったこともあるのだろうが、面倒なことであるにもかかわらず、嫌な顔一つせず、私のリクエストに応えてくれた。有難いことである。交換してもらった後、
「日本人は時々来ますか」
「来たことはないですヨ」
「では私は第一号ですか」
「そうかもしれませんネ。ニュージーランドは初めてですか」
「はい。今日で6日目です。明日は北島にわたる予定です」
時計を見ると、出発時間が近づいていたので、
「お手数お掛けしました。有難うございました」
「ニュージーランド旅行、楽しんでくださいネ」
「有難う。さようなら」
すると、何故か他の行員やお客さんも、私に向かって
「楽しんでネ。さようなら」
と声をかけてくれた。

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お店に戻ると、ちょうど出発時間であったが、まだ皆さん買い物をしている。衣類やお菓子などを物色している様子。午後4:15分、全員バスに戻り、再びクライストチャーチへと走り出した。カンタベリー平野を進む。午後4:55分、アッシュバートンの街を通過。午後5:00、クライストチャーチまで87kmの標識が見える。午後5:20分、鮭の街ラカイアに入る。「鮭のモニュメント」が見える(写真左・ピンボケ御容赦)。そしてサザンアルプスからの水が流れるラカイア川をわたる「ラカイア橋」だ(写真中)。午後5:40分、ロールストンの街に入る。「ロールストン駅」横を通り過ぎる(写真右)。午後5:50分、ついにクライストチャーチの街に入り、午後6:05分、本日の宿泊先である「ザ・シャトー・オン・ザ・パーク」に到着。4日ぶりに戻ってきたことになる。今回泊まる部屋は、前回とは全く異なるウイングだ。前回の方が便利かつ綺麗な部屋であったように思う。

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午後6:25分、夕食会場であるレストランに行くためバスに乗る。午後6:40分、「CAFÉ VALENTINO RESTAURANT」前で下車(写真左)。階段で上がった2階が会場である。メニューは、「ガーリック・チリ・トースト」(写真中左)、「スモークサーモン入りパスタ」(写真中右)、「アイスクリーム」(写真右)、「紅茶」だ。意外にも「ガーリック・チリ・トースト」が美味しい。カリカリ感とガーリックの香りが上手くマッチしているのである。午後8:00に夕食を終え、ホテルに戻ることに。まだ外は明るいので散歩することも出来たが、前回十分に遊んだので、今回はゆっくり休むことにした。ホテルには午後8:15分に到着。いつものように風呂と資料整理を済ませ、午後11:00頃ベッドに入った。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

ANZのHP
http://www.anz.com/
CAFÉ VALENTINO RESTAURANT
http://www.cafevalentino.co.nz


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February 23, 2008

羊の毛刈りと犬追いショー

ニュージーランド一周の旅(第17回)

本日はクイーンズタウンを出て、羊の毛刈りと犬追いショーを見た後、「テカポ湖」の「良き羊飼いの教会」を訪ね、クライストチャーチに戻る予定である。午前6:40頃モーニングコールで目覚め、午前7:10頃ベッドを出る。午前7:30から朝食を採り、午前8:30にバスで出発した。天候は曇り。10分ほど走ると、来る時にも通った「ショシバー川」をわたる。

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午前8:55、やはり来る時に見た商業バンジージャンプが始まった橋、「カワラウ・ブリッジ」で下車した。バスを降りると小雨。この旅で初めての雨である。バンジージャンプの施設の建物(写真左)を通り、橋の前に向かう。橋の横の広場には、多くの見物客がいる(写真中)。橋の上にあるバンジージャンプのスタート台では、飛ぶ準備をしていた(写真右)。以前にもお話したが、このバンジージャンプ場は1988年、A.J.ハゲット氏の手により造られた。高さは43m。料金は160NZドルなので、昨日体験したパラフライト(110NZドル)よりも高い。私もチャレンジしてみたかったのだが、時間が無い。でも、もし時間があっても、橋の上に立った瞬間、怖くて飛べなくなってしまうのではないだろうか。ところでバンジージャンプを行った最高齢者はいくつぐらいなのだろうか。添乗員の話によると、最高齢は94歳、最年少は10歳。また最高体重は235kg、最軽量は35kgとの事。15分ほど見学して、バスに戻った。誰も飛ばなかったので、その瞬間を見ることができなかったことは残念であった。バスに戻って全員席に着くが、肝心の運転手「デイブ」がいない。暫くすると「デイブ」が戻ってきた。
「デイブ、何かあったの」
「バンジージャンプするところを見ていたんだヨ」
「エェ~」
「皆は見なかったの?」
「時間になったから戻ってきたのに・・・・」
「そう。それは残念だったネ」
「・・・・・」
Photo_3もう少しで飛ぶところを見ることが出来たのだ。見てくるべきだったのか。ところで、バンジージャンプに使うゴムひもは、どのようなものかご存知であろうか。私は初めてみたのだが、細いゴムが何十本も束ねられている(写真)。直径は5cmぐらい。これが命綱になるのだ。

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午前9:10分、バスは出発した。午前9:30頃、発電所でありラフティングのポイントである「ローリングメグ」を通過、続いてゴールドラッシュ時代に砂金掘りで栄えた「カワラウジョージ」を右手に見て、午前9:37分、来る時にも寄ったフルーツショップに到着。ツアーメンバーのリクエストにより、15分程度のお買い物タイムだ。私は買い物するつもりもなかったので、来る時に見るのを忘れていた隣接するバラ園で過ごした。小雨の降る中であったが、赤いバラは晴れの日と変わらないぐらい綺麗に咲いていた(写真左・中)。午前9:50分、バスでフルーツショップを出た。午前10:00頃、フルーツのディスプレイが見えた(写真右)。「セントラルオタゴ」の街だ。人口3,000人程度。さらに進むと、左手に人口湖である「ダウンストン湖」が見えた。来る時に走った道路の対岸を現在走っている。午前10:15分頃、ゴルフ場が見えた。コースの周りには柵が張り巡らされている。これはコースの芝生を、羊などに食べられないようにするためとの事。日本では見られない光景だが、OBがハッキリして良いか。午前11:00頃、「リンディス峠」のピークを通過。高さ934m。周辺にはタソックが多く見られる。この頃になると、雨は上がっていた。

午前11:20分、3日目にも訪れた「The Wrinkly Rams」に到着。本日は、ここで羊の毛刈りと犬追いショーを見る予定だ。以前にもお話したが、ここオマラマの街は、食用には向かないが高級な毛が取れるメリノ羊で知られている。午前11:45分、羊の毛刈りショーが始まった。目の前で実演してくれるのは、「The Wrinkly Rams」の社長ジェームズだ。彼は約30年、羊の毛を刈る会社で働き、3年前にこの会社を設立した。メリノ羊は、乾燥した気候であるこの地域だけで飼われているという。羊の毛刈りは、9月の上旬から下旬にかけて行われる。メリノ羊の場合は、この時期だけ、年1回だが、他の種類の羊の場合は、年2回刈られるらしい。

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毛刈りショーは、舞台の上で行われた。舞台右手にある囲いの中にいた羊が連れ出される。バタバタと抵抗していたが、チャンコ座りさせられると急におとなしくなった。毛は電動バリカンで刈られる。毛は途中で切れないようにカットされていった(写真左)。羊の毛刈り体験を希望する人という声がかかったので、手を上げた。舞台に上がり、両足で羊を固定する。電動バリカンを手に持つ。当然ジェームズが手を添えてくれている。バリカンのスイッチが入り、一緒に毛を刈る。バリカンのパワーはかなりある。シッカリ持っていないと、手がぶれる。後で他の見学者から聞いた話だが、私がバリカンを持った瞬間、羊の表情が変わったとの事。羊は私が素人であることを見抜き、恐怖を感じていたのだろうか。仕上げはジェームズが行う。そして丸裸になった羊は、元の柵の中に戻された(写真右)。丸裸といっても、1cmは残すという。紫外線から皮膚を守るためである。毛を刈られた羊は、寒くないのか。通常は48時間以内に皮下脂肪が2倍になるので、大丈夫との事。

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刈られた羊の毛は、舞台の下に置かれていた大のうえに広げられた(写真左)。手で触ると、かなり油っぽい。自然の中で放し飼いされていた羊から刈った毛なので仕方ないが、見た感じはかなり汚れている(写真右)。これらの刈られた毛は、幾つかの部位に分けられ、白くフワフワになるまで洗浄されるとの事。ところでこの羊の毛刈り、刈り取り期には人を雇って行うらしい。熟練者は、1日で200頭ぐらい捌くという。手間賃は1.8NZドル/頭、そして刈り取られた毛は40NZドル/頭ぐらいで売られるとの事。

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羊の毛刈りショーの後は、犬追いショーである。部屋の外に出ると、牧場が広がる。牧場の真ん中に、白い石のようなものが置いてある。塩だ。この辺りの土はミネラル分が少ないので、塩をなめさせて補給させるためとの事。ジェームズが指笛を鳴らすと、黒と白の犬が走り回る。犬の名はスージー(写真左)。彼は目で羊を追う、ストロンガーアイである。ご主人ジェームズの指示に従い、彼は羊を追う(写真中)。一切吠えずに、目で睨んで羊を誘導する。群れから離れようとする羊も、彼に睨まれると身動きが出来ない。やがて羊は、ご主人が指示する柵の中に追い込まれる(写真右)。お見事。しかし添乗員の話では、羊追いショーの間に柵へ追い込めずに終わることもあるらしい。柵に追い込まれるところを見ることが出来た今日は、運が良かったのか。ショーは午後12:25分に終了。午後12:30分、我々は「The Wrinkly Rams」を後にした。

バンジーのHP
http://www.bungy.co.nz
The Wrinkly RamsのHP
http://www.thewrinklyrams.co.nz

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February 21, 2008

パラフライトでワカティプ湖を空中散歩

ニュージーランド一周の旅(第16回)

午後5:00にホテルを出る。夕食はクイーンズタウンの中心にあるお店で、午後7:30からの予定。他のツアーメンバーが戻ってくる時間にあわせて予約を入れているので、それまでは自由時間である。昨日夕食を頂いた「スカイレストラン」に昇るゴンドラ乗り場の近くにある「キーウィ&バードライフ・パーク」に行くつもりで、昨日訪れた「クイーンズタウン・ガーデン」を抜けた。海辺を歩いていると、「アンダーウオーター・ワールド」の看板が見えた。スキューバダイビングが趣味であった私は、魚を見るのも好きなので、ここに立ち寄ろうとした。ニュージーランドの巨大ウナギを見ることができるというのも魅力だ。ところが、さらにその先にある看板が目に飛び込んできた。「Paraflights」だ。黄色いパラシュートを背に空を飛ぶポスターも貼ってあった。私の関心は、すぐこちらに移った。日本人スタッフがいたのだが、他の日本人観光客の応対に忙しそうであった。ジェットボートに乗るため、10人ほどの日本人が黒いレインコートのようなものを身に着けさせられている最中だ。水しぶきで濡れるのを防ぐためである。他にスタッフがいないのかと見渡してみると、小さな小屋のようなところに、ニュージーランド人女性スタッフを見つけた。

「すみません。パラフライトをしたいのですが」
「ゴメンナサイ。午後5:00で終わりなの」
「もう終わりですか。それは残念。でも、1人ぐらい例外というわけには行きませんか」
「ゴメンナサイ」
「そうですか。ところで、こちらの案内にある気球はいつ飛ぶのですか」
「次は明日の朝」
「何時ですか」
「午前7:00からです」
「どれくらいの時間飛ぶのですか」
「1時間です」
「・・・・・。明日の朝、8:30出発なので、スケジュールに無理がありますネ」
「どちらにお泊りですか」
「コプソーン・リゾート」
「気球が戻ってからタクシーに乗れば、十分間に合いますヨ」
「でも、もし遅れて他のメンバーに迷惑をかけてはいけないので・・・・。残念ですが諦めます」
など話していると、男性スタッフがやって来た。

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「パラフライト、飛ばしてあげるヨ」(写真)
「本当ですか。もう終わりではなかったのですか」
「大丈夫。ボートに乗って」
「お支払いは」
「彼女に」
110NZドルを支払い船に乗ると、ライフジャケットを手渡してくれた。
「救命胴衣を着けて」
「はい」
次にパラシュートにつながる座席に該当する部分を指しながら
「ここに足を通して」
「これでいいですか」
「もう少し浅く、腰掛けるような感じで」
「こんな風に?」
「OK」
「では、ここに足を伸ばして座ってください」
甲板の上で足を延ばして座ると
「では出発します」
ボートが走り出すと
「体が浮きますヨ」
「はい」
と応えるのと同時に宙に浮いた。
「ヒャッホ~。快適、快適」

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アッと言う間に、高さは4~500mになったのではないだろうか。クイーンズタウンの街を一望できる(写真左)。目の前にはカメラがぶら下がっている(写真中左)。私の表情を撮り、後でCDにして販売してくれるのだ。ワカティプ湖を取り囲む山々も美しい(写真中右)。昨日散歩した、クイーンズタウン・ガーデンのある半島の様子も良く分かる(写真右)。ボートとパラシュートを繋ぐケーブルで調節しているのであろう。飛行高度は変化している。下を見ると、ジェットボートが疾走している。先程の日本人観光客が、乗っているのが良く分かる(写真下左)。私は、クイーンズタウンの中心街と半島に挟まれた入り江を出る。ワカティプ湖と山並みの美しさに感動の連続(写真下右)。飛行機や展望台からも味わえない視点からの眺望。ウキウキ気分で、嬉しくて仕方がない。半島の先を回り、再び街の方に戻り始めた。高度も段々低くなる。ケーブルを巻いているのだ。そしていよいよ着船。ケーブルで引っ張られているので、湖に落ちることなく、無事に船に戻れた。以前バリ島などのマリンリゾートで体験したパラセーリングの場合は、ケーブルを巻いて着地させる方式ではないので、場合によっては海辺で着水ということもあるが、パラフライトは、そのような心配は無いようだ。わずか30分のことであったが、非常に楽しい時を過ごすことが出来た。

男性スタッフと写真を撮って下船。先程の小屋に行くと、女性スタッフが
「写真はいかがですか」
「お幾らですか」
「25NZドルです」
「何枚ですか」
「CDに10枚の写真が入っています」
「どのような写真か見せてもらえますか」
「いいですヨ」
少しピンボケであったが、記念にはなる。でも少々高いように思えたので、
「デジカメで撮った写真をCDにコピーするだけ。しかも購入希望を聞いてからですよネ」
「そうです」
「コストも掛かっていないし、25NZドルは高いように思うのですが・・・。少し安くなりませんか」
「・・・・。20NZドルでもいいですヨ」
それでも高いと思ったが、もともと購入するつもりだったので、
「じゃあ20NZドルで」
CDにコピーするため2~3分待ち、
「出来上がりました」
「有難う。いい思い出になります」
「有難うございました。ニュージーランドの旅、楽しんでください」

彼女と別れて桟橋を歩いていると、ここを訪れた時、他の日本人観光客のお世話をしていた日本人スタッフの女性が、
「先程は失礼しました。如何でしたか」
「眺めも良く、楽しめました」
「それはよかったです」
「またクイーンズタウンにいらして下さい」
「ありがとう」
といって、パラフライトの乗り場を離れた(写真左)。Photo_7Photo_8Photo_9

時計を見ると、まだ午後5:45分。「キーウィ&バードライフ・パーク」や「アンダーウオーター・ワールド」に行くには中途半端な時間だ。そこで、クイーンズタウンの街を歩いて廻ることにした。「TSSアーンスロー号」の発着場の前を通ると、船が停泊していた。午後6:00発の船である。甲板は人で混雑していた(写真中)。暫く街を散策していたのだが、銀行の看板を見たとき、NZドルが残り少なくなっていたことを思い出した。銀行は既に閉まっていたので、昨日添乗員から教えてもらった、外貨両替のレートの良い店を訪ね、日本円で20,000円両替した(写真右)。229.36NZドルであった。1NZドル=87.2円なので、添乗員の言うとおり、比較的有利なレートだ。このお店は、外貨両替の専門店ではなく、観光案内も兼ねている。また日本人スタッフなので、英語の話せない方にも安心だ。私に応対した方は30歳前後の日本人男性で、クイーンズランドには2年ほど住んでいるとの事。ニュージーランド国内だが転勤があるので、次に私が来た時にも彼がいるとは限らないようだ。

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両替の後、クイーンズタウンモールに向かった。飲食店やみやげ物店のほか、地元の人が買い物をするお店もたくさん並んでいる(写真)。その中で目に付いたのが、クイーンズランドの不動産屋だ。数年前に、ニュージーランドへの不動産投資を薦める本が日本で売られていたが、その後不動産の価格は上昇し、現在はピークではないかとも言われている。お店は閉まっていたので、掲示されている物件などを見るだけでも結構面白い。クイーンズランドの中心部に車で5分ぐらいの湖畔に位置する、非常に立地条件の良い物件。3ベッドルーム、2バス、2ガレージで149万5千NZドル(1億4~5千万円)。写真で見る限りでは、なかなか良い物件だ。先に知っていれば、パラフライトしているときに見ることが出来たであろう。湖畔にあるリゾート物件は、どれも百万NZドルを越えているが、すべてがこのように高額というわけではない。3ベッド、1バス、1ガレージで、50~80万NZドルぐらいの物件も多数見られる。興味のある方は、最後にニュージーランドの不動産HPを掲載しておいたので、御覧になられては如何か。

不動産のほかに面白いと思ったのは、銀行に掲示されていた金利表だ。まず預金を見ると、金額別に4ランクに分かれている。「NZ$2,000~4,999」、「NZ$5,000~9,999」、「NZ$10,000~49,999」、「NZ$50,000~」である。また期間は「30日」、「90日」、「240日」、「1年」、「2年」の5区分だ。ちなみに、3ヶ月ものに相当する90日を見ると、金額の小さいものから「2.00%」、「4.50%」、「7.00%」、「8.08%」。日本の金利と比べると、10倍以上か。次に借り入れ金利を見ると、住宅ローン(変動金利)が9.9%以上、住宅ローン(固定金利)が8.69%以上。消費者ローンは16.95%以上となっていた。ニュージーランドの預金金利を見ると羨ましいようにも思えるが、住宅ローン金利を見ると驚きだ。この金利では、先程の物件を買うのも大変である。ニュージーランドの金利などに興味のある方は、同じくNZ銀行のHPを掲載したので、御覧頂きたい。

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このように色々な店を見ながら街を歩いていると、私の横にバスが停まった。よく見ると、ツアーのバスであった。予定よりも早く帰ってくることが出来たのである。私もバスに乗り、予定時間よりも早かったが、夕食会場である中華料理店「文華酒楼」に向かった(写真左)。予定より15分ほど早い午後7:15から食事を頂く。メニューは、玉子スープ(写真右)、八宝菜、酢白身魚、肉炒めなど7品。約1時間食事を楽しみ、午後8:35分頃ホテルに戻る。いつものように入浴、資料整理を済ませ、ベッドに入ろうかと思ったのだが、添乗員が午後11:00から南十字星を見ようと言っていたのを思い出した。集合場所であるホテルのロビーに行くが、誰もいない。昨日、一昨日も南十字星を見るため皆さん集まっていたようだが、まだハッキリ見えていないらしい。しかし皆さん、毎日のことなので、今日は来ないのかもしれないと思いつつ星を眺めていると、3人がやって来た。なかなかすべての星が揃わない。一つが輝くと、一つが輝きを失うといったことの繰り返し。湯冷めを心配しつつ約20分。遂に綺麗な南十字星を肉眼で見ることが出来た。今日もよく遊んだ。最後は南十字星を見ることが出来、大満足の一日である。午後12:00頃床に着いた。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]
・「The Lakes District Property Press」(HOMES OF WEEK)
・「Blue book」(Harcourts)

Paraflights(パラフライト)
http://www.paraflights.co.nz
ニュージーランドの不動産HP
http://www.locations.co.nz
http://www.harcourts.co.nz
NZ中央銀行
http://www.rbnz.govt.nz/index.html

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February 20, 2008

「ミルフォードサウンド」クルーズ

ニュージーランド一周の旅(第15回)

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午後12:45分、ミルフォードサウンドのクルーズ船ターミナルに到着(写真)。ガイドが乗船手続きに行っている間、船の写真を撮ったり、売店を訪ねたりしていた。私が希望していた小型飛行機の手配もここでするのだ。ガイドが戻り、全員に乗船チケットを配った。小型飛行機の利用もOKとの事で、私には飛行機用のチケットも渡してくれた。ミルフォードサウンドからクイーンズタウンまでの帰路、片道で348NZドルであった。飛行時間は30分程度との事。約300kmをバスで揺られて帰ることを考えると少々気分が重かったのだが、今の気分は楽々である。

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午後12:55分、乗船開始(写真左)。桟橋を歩き、船内へ。ここで添乗員から弁当を渡してもらう。これが今日の昼食である。蓋を開けて見ると、何と嬉しいことに、幕の内弁当である。久しぶりの和食に満足。食後は景色を見るため、デッキに出た。船は午後1:07に出港していたが、まだデッキにはあまり人はいない。船は北西に向かって進んでいる。前方を見ると、青空のもとフィーヨルドの山々が並ぶ。快晴とまでは言えないが、クルーズするには十分なお天気だ。右手奥に滝が見えた。「ボーウェン・フォール」(写真中左)である。「リネ・ヒネ・テ・アワ(小川の少女の滝)」とも呼ばれている。ダレン連山の谷間より流れ落ちる落差160mの大きな滝で、1871年にHMSクリオ号でミルフォードを訪れた初期のニュージーランド総督ジョージ・ボウエン卿の妻エリザベス・ボーウェンにちなんで名づけられたという。この滝へは、歩いて行くことも出来るらしい。15分ぐらいすると、左手に「シール・ポイント」が見えた。ここは(オットセイの生息地で、岩場には十数頭のオットセイが寝そべっていた(写真中右)。ここからさらに北へ5~6km進むと、左手に「フェアリー・フォール」がある。「ミルフォードサウンドクルーズの見どころのひとつ」(地球の歩き方(08~09)ニュージーランドより)というだけの事はあり、見事な流れである(写真右)。船はさらに北に進み、タズマン海を目の前に、アニタ湾でUターンした。今度は南下。東側の滝などが間近に見える。正面にそびえる山は「カスケード」のようだ。雪を被った美しい姿である(写真下左)。その後「スターリン・フォール」、「ライオン・マウンテン」の前を通り、「ポーエン・フォール」(写真下右)を過ぎ、午後2:50分、クルーズ船の桟橋に戻った。

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ツアーの他のメンバーはバスで、そして私は小型飛行機でクイーンズタウンまで戻ることになった。飛行場はバスの帰り道にあったので、そこまでは皆さんと一緒。空港で降ろしてもらい、飛行機が飛ぶまでの間、暫く待つことに(写真左)。8~10人乗りのため、人数が集まるまでフライト出来ないのである。幸い、私と一緒の飛行機に乗る人達が早く集まったので、一番に飛ぶことが出来た(写真中左)。ツアーの一人参加は肩身の狭い思いをすることも多いが、このような時はパイロットの横の座席に優先的に座らせてもらえるので、一人参加にもメリットはある(写真中右)。私が席に座って待っていると、パイロットがやって来て、
「飛行機の操縦できる?」
何のことか分からなかったのだが、
「いいえ」
するとニコニコしながら
「その席は僕の席なんだ」
よく見ると、私の座っていた席は助手席ではなく、メインパイロットの席だったのだ。
「いや~。間違えてしまいました。ゴメンナサイ」
席を移動し、シートベルトを締める。
「シートベルトを締め、座席の前にあるヘッドホンを付けてください」
「了解」
「私の声が聞こえますか」
「はい」
「それではフライトします」
計器をチェックし、エンジンがかる。小型飛行機なので、滑走距離は短い。気がつくと宙に浮いていた(写真右)。

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飛行機は最初、クルーズ船で走ったのと同じ、北西に向けて飛んだ。先程船から見たミルフォードサウンドを、今度は空から見ることが出来るのである。「ボーウェン・フォール」(写真左)、「ペンブローク山」(写真中左)、タズマン海を臨む「セント・アンポイント」(写真中右)。ここでUターンし、山に入る。雪の残る山々、「アーサー川とミルフォードトラック」(写真右)、「マウント・アナウ」(写真下左)、「エルスキネ湖」(写真下中左)、「イグリントン谷」、「ガン湖」、「アスラ山地」と続き、飛行後15分ほどで「ワカティプ湖」(写真下中右)が見えてきた。湖を横切ると、もうクイーンズタウンである(写真下右)。そして「ワカラウ川」の方に回り込み、いよいよクイーンズタウンの空港に着陸である。

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午後3:40分、空港に到着(写真)。ほぼ25分のフライトであった。バスだと3時間ぐらいかかるのだが、飛行機だと回り道もせず山を飛び越えることが出来るので、ほんの僅かな時間座っているだけであった。飛行機を降りた後、車でホテルまで送ってくれることになっていたのだが、暫く待って欲しいとの事。事情説明を求めると、後から来る6機の飛行機に日本人が乗っているので、全員揃ったらバスで送る計画のようだ。早く到着したのだが、結局ここで20分ほどロスすることになった。午後4:00、バスは我々の宿泊先であるホテルに向かって走り出した。当初、街の中心で降ろしてもらうつもりだったが、他のツアー客が宿泊しているホテルと私の泊まっているホテルが目と鼻の先だったので、ホテルに戻ることにした。午後4:15分、ホテルに到着。荷物の整理をした後、午後5:00頃、再びホテルを出た。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]
・「Milford Sound・ビジター・インフォメーション(日本語版)」(real journeys編・刊)

「ミルフォードサウンド」クルーズ・real journeys
http://www.realjourneys.co.nz


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February 19, 2008

周囲の山が映るミラー湖

ニュージーランド一周の旅(第14回)

「テアナウ」の街を離れ、「テアナウ湖」沿いの国道94号線を北に進む。午前10:15頃、道路はブナの原生林の中を走っていた。ニュージーランドには、ブナが3種類あるとの事。赤ブナ、銀ブナ、山ブナだ。現在、周囲に生えているのは赤ブナ。こちらのブナは、日本のような落葉樹ではない。常緑樹で、葉は小指から親指程度の大きさ。高さ30mぐらいにまで育つという。銀ブナは、若い時の幹が銀色になる。また山ブナは一番小さなブナで、高さ15m程度との事。午前10:30分、「テアナウ・ダウンズ」を通過。広大な平原が続く。

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午前10:40分、「エグリントン川」を渡ると、アール山脈が見え始めた(写真左)。午前10:50分、水面鏡のように山が映る「ミラー湖」に到着(写真中)。十台近くのバスが停車している。我々はバスを降り、メイン通りから小道に入った。人で混雑している。所々に、景色を眺めるテラスがある。皆さん立ち止まって写真を撮っている。自分たちだけ、他の人が入らないように写真を撮ろうとするため、益々混雑していく。ほんの少し時間をずらすだけで、静寂の時を迎えることが出来るのだろうが、皆、ミルフォードサウンドの船の時間が決まっているので、そういうわけにもいかない。少し進むと、歓声が起きている。湖面を見ると、見事にアール山脈が映っている(写真右)。水が澄んでいる証拠だ。10分程でバスに戻り、数百メートル走ったところで再下車した。この場所には、お手洗いしかないのだが、この先フェリー乗り場までトイレがないので、皆さん立ち寄る場所である。ゆえに、ここも人手混雑していた。

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午前11:12分、バスは出発。現在は南アルプスの東側にいるのだが、これから峠を越えて西側に向かうのである。現在は晴れているが、西側は天候が変わり易く、よく雨が降るという。「ニュージーランド国内でも最も雨の多い地域であり、年間降水量は8,000mmを超える。テアナウとミルフォードサウンドで天気が異なることも珍しくなく(省略)、快晴の天候に出会うことは稀」(地球の歩き方(08~09)ニュージーランド)との事。ガイドの話では、年の半分以上が雨らしい。てるてる坊主を持ってくれば良かったと思いながら、お天気であることを願った。午前11:20分、左手に「ガン湖」を見ながら走る。午前11:28分、今度は左手に「ファーガス湖」だ。そして標高535mの「ディバイド峠」を越えた。さらに進むと、「クリフォード谷」(写真)、「マウント・クリスティーナ」(2,502m)が続いて見える。

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午前11:37分、「クリスティーナの滝」(写真左)の前を過ぎ、午前11:45に「モンキークリーク」でバスを下車。ここを流れる川の水は、そのままでも飲めるほど澄んでいるという。ガイドによると、美味しい水との事だったので、手のひらですくって飲んでみた(写真中左)。ヒヤッとしていて美味しい。持っていたペットボトルを、川の水で満たした。バスに戻ると、他のバスも来ており、再び混雑の中に(写真中右)。午前11:50分、バスは出発。「V字の谷」(写真右)を左手に見て、暫く走ると「ホーマ・トンネル」である。トンネルは工事中で、片側通行。そのためトンネルの前には、数多くの車が信号待ちしていた(写真下)。このトンネルは、1935年に着工、1940年に貫通するが、1942年第二次世界大戦のため工事は中断された。工事再開は1952年、完成は1954年。トンネルの長さは1,270m。入り口の標高は945m、出口の標高は792mと、標高差は150mほどある。このトンネルを抜けて暫く走り、午後12:15分、「キャズム」に到着した。

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「キャズム」とは、「裂け目」という意味。急流により侵食された岩が、口をポカンと開け、裂け目のように見えるからなのか(写真左)。シダの巨木が育つ原生林に囲まれた遊歩道を歩いて、22mある滝まで歩く(写真中)。巨大なシダ類を見ていると、まるで恐竜時代に戻ったような感じだ(写真右)。世界で最も寒い地域にあるジャングルであるとの事。滝の前にかかる橋まで来たとき、「テアナウ湖」でカメラのシャッターを押してあげたイスラエルの女性と再び出会ったので、ここでも写真を撮ってあげた。午後12:35分頃バスに戻り、ミルフォードサウンド内を周遊するクルーズ船に乗るため、桟橋に向かった。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

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February 18, 2008

ミルフォードサウンドへ(テアナウ湖)

ニュージーランド一周の旅(第13回)

本日はミルフォードサウンドに行く予定だ。バスで往復約600km走ることを考えると、少々気が重い。午前6:00に目覚め、午前6:30に朝食を取る。午前7:00頃に部屋に戻って荷物を持ち、午前7:20分ホテルを出発した。本日のガイドは「ナツエ」さん。30歳前後の日本人女性だ。

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バスは「ワカティプ湖」の東沿い、国道6号線を南に向かって走る。「ワカティプ湖」(写真)は、幅5kmに過ぎないが、南北は84kmもの長さがある。湖の面積は291k㎡で、ニュージーランドで3番目の大きさである。平均水深は300m、最も深いところは380mある氷河湖だ。ここでは、長さ1m以上ある巨大ウナギが採れるという。ところで、「ワカティプ」とは「巨人の横たわる湖」という意味らしい。これには、次のような伝説がある。「マタウという悪い巨人がいた。彼は、お姫様を誘拐して隠した。姫の婚約者であるマタサウリは、姫を救出するためにマタウのところへ。そのときマタウは、葉っぱの上で昼寝をしていた。マタサウリはチャンスだと思い、葉っぱに火をつけ、巨人もろとも燃やしてしまった。その際出来た窪みに、解けた氷が流れ込み、この湖ができたのである。巨人の心臓はまだ生きているため、現在でも湖面は15分ごとに上下している」。マウリの人達は文字を持たなかったので、口伝されたお話だ。ちなみに湖面が上下するのは、南北に長い湖で、気候が異なり、気圧差が生じるためとの事。

午前8:00頃、キングストンの街に入る。この辺りで「ワカティプ湖」は終わりだ。ここからは、牧場の景色に変わる。氷河期の堆積物である石のようなものがゴロゴロしている。また、ツルツルの山肌も見られる。羊を飼うため、木を伐採し、牧草を植えているのだ。ここでは、スペイン原産のメリノ羊が飼われている。以前にもお話したとおり、高級羊毛が取れるのだ。ところで、羊は年中自然放牧で育てられているので、冬の寒いときも羊たちは平気でいる。しかし子羊は寒さに弱い。子羊が親羊について行き、凍死する事を防ぐため、冬に親羊の毛を刈るという。これにより、親羊も寒さを感じるため、子羊を寒いところに連れて行くことがなくなるのだ。


午前8:15分、ガーストンの街を通過。この街はニュージーランドで最も内陸にあるとの事。海岸線から約128kmのところに位置する。ゴールドラッシュが終わった後も、金が採れているという。但し、商業ベースに乗るほどの量ではないようだ。午前8:20分、駅馬車時代の停留所のあったアソルの街を通る。国道97号線に入り、午前8:30、ジョリーズ高原を抜ける。このあたりは風が強いので、防風林が並ぶ。午前8:45、モスバーンの街を走る。人口約500人。この街はディアキャピタルと言われるほど鹿産業が盛んで、鹿産業の中心地といっても良いようである。鹿はニュージーランドの固有種ではなく、当初狩猟用としてイギリスなどから持ち込まれた。その後増えすぎたため、1930年代に害獣に指定される。1940年代には輸出に努め、1960年代にはヘリコプターを用いて鹿狩りまで行ったという。そのため鹿は激減したので、以後は囲い込みをして飼育しているとの事。現在ニュージーランドに鹿は175万頭ほどおり、ヨーロッパに輸出も行われている。食用としての肉だけでなく、皮も利用されている。さらに、生えたての柔らかい角は、漢方薬としても使用される。冷凍保存し、中国や韓国に輸出されるという。

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国道94号線に入り、午前9:00頃、周囲は「タソック」というイネ科の植物が、平地を覆っている(写真左)。枯れているように見えるが、これが常態との事。羊が食べないので、かつては焼き払われていたという。しかしニュージーランド原産のこの植物が、絶滅の危機に瀕していたため、保護されることとなったようだ。この辺りの土地は国が買取り、環境省の管理の下、タソックの保護区になっている。午前9:05分、前方に南アルプスが見え始めた。左手に見えるのは「マウント・ティティロア」だ。雪が積もっているように見えるが、これらは石灰との事(写真中)。午前9:25分、本日最初の休憩場所である、「テアナウ」の町に到着。定住人口約3,000名、そばには「テアナウ湖」がある。この湖、南島最大で、ニュージーランドで二番目の大きさだ。ちなみにNZ最大の湖は、北島の「タウポ湖」。第三は、ご記憶のとおり、朝方見たクイーンタウンの「ワカティプ湖」である。休憩時間は約30分あったので、湖畔に向かって歩いていると、青い鳥の像が見えた(写真右)。これは「タカヘ」と呼ばれる鳥で、青と緑の羽根と赤い嘴が特徴。クイナの仲間で、飛べない鳥である。絶滅したと思われていた「タカヘ」だが、1948年に生息が確認された。現在は200羽程度生息するという。この町には「テアナウ・ワイルド・ライフ・センター」があり、ここでは「タカヘ」の他、絶滅が危惧される鳥が人口飼育されている。

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湖畔に行くと、素晴らしい景色が目の前に広がった(写真左)。本日も天候に恵まれたおかげで、ウキウキ気分である。遊覧船乗り場があったので、桟橋を歩いた。桟橋からみた眺めも良い(写真右)。水上飛行機乗り場やヘリポートもある。桟橋から砂浜に戻り歩いていると、セルフタイマーで自分の写真を撮ろうとしている女性がいたので、

「シャッターを押しましょうか」
「有難う。お願いします」

カメラを受け取り、シャッターを押す。
「写真をチェックしてください。気に入らなければ、もう一度押しますヨ」
「有難う」

デジカメの画面を見ながら
「大丈夫。よく撮れています。有難う。あなたの写真も撮りましょうか」
「お願いします」

写真を撮ってもらった後
「どちらから来られたのですか」
「イスラエルです。あなたは」
「日本からです」
「1人ですか」
「いいえ。ツアーに参加しています。何をされているのですか」
「学生です」
「映画俳優かと思いました」
「フフフ。有難う」
「出発の時間が近づいたので、バスに戻ります。お元気で」
「有難う。さようなら」

二十歳ぐらいだろうか。ブラウンの瞳、黒髪、背が高く、スタイルの良い女性。モデルか映画俳優か、と思ってしまうほどの美人であった。休憩所のお店に戻ると、まだ皆さん買い物をしていた。私はミルフォードサウンドから飛行機に乗った場合のことを考え、外貨両替だけを行いバスへ。午前9:58分、バスはミルフォードサウンドに向け出発した。


テアナウ・ワイルド・ライフ・センター(フィヨルドランドの映画)
http://www.fiordlandcinema.co.nz
ミルフォードサウンドへのツアー
http://www.realjourneys.co.nz

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February 17, 2008

クィーンズタウン・ガーデンを散歩する

ニュージーランド一周の旅(第12回)

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クィーンズタウンの街中でバスを降りた後、「クィーンズタウン・ガーデン」に向かった。ビーチストリートからリーズストリート、マリンパレードを通り、ガーデンの入り口にあるゲートを潜った(写真左)。道路に沿ってあるのは湖なのだが、ウミネコ(写真右)などがいることもあり、海辺にいるような気分だ。湖岸の砂浜では、日光浴や水遊びをする人達で賑わっている。「クィーンズタウン・ガーデン」は、「ワカティブ湖」に突き出る小さな半島の中にあるので、ぐるりと半島を廻ってから行くことにした。半島を廻る道は、散歩をする人達の足で、自然に出来上がった道だ。犬の散歩をさせる人、おしゃべりしながら歩くカップル、ゆっくりと散歩するお年寄り、ジョギンクをする女性などとすれ違った。面白いことに、「ハ~イ」と声をかけると「ハロー」と返ってくるし、「ハロー」と声をかけると「ハ~イ」と返ってくるのだ。そのようなものなのか。

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半島の先の方にベンチがあったので、暫く腰掛けて景色を眺めた。お天気に恵まれていたので、どの部分を取り上げても美しい。青空と青い湖面。緑の山々の麓には、白く光る街並み(写真左)。反対側は一転、緑に囲まれたなだらかな丘陵と、青空に浮かぶ山並みだ(写真中左)。この丘陵には、ゴルフコースがある。今日は、ゴルフプレー日和ではないだろうか。でも、少々風が強いか・・・。半島をほぼ一周し、「クィーンズタウン・ガーデン」に入った。ガイドブックに、「1867年の開園時に植えられた2本のカシの木の成長した姿も見られる」(地球の歩き方(08~09)ニュージーランドより)と書かれていたので、最初にこれを見に行くことにした。背の高い木々はたくさんあったので、一本一本見て歩いた。すると、テニスコートの奥に、ガイドブックに載っていたのと同じ木があった(写真中右)。そこから東側に進むと、小川のせせらぎだ(写真右)。周りには綺麗な花が咲いている。ノンビリした気分を味わうことが出来る。ここでもベンチに腰掛けて、暫く小川の流れを眺めていた。

少し暗くなり始めたので、ホテルに戻ることにした。添乗員からは、街の中心からホテルに帰る道を聞いていたのだが、地図を見ると、このガーデンからホテルまでは近いことが分かった。徒歩7~8分でホテルに到着。明日は「ミルフォード・サウンド」に行くため朝が早いので、早く寝ようと思ったのだが、「ミルフォード・サウンド」からの帰り、飛行機が利用出来ないかと考え、コンシェルジュに相談することにした。フライトの予約も行おうとしたのだが、「ミルフォード・サウンド」は非常に天候の変化が激しく、フライト出来ないことも多いので、現地の天候を見て申し込めば良いとのアドバイスを受けた。航空会社の案内書だけをもらい、部屋に戻った。ここからはいつも通り。風呂に入り、資料と荷物を整理し、午後11:00頃ベッドに入った。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]

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February 16, 2008

スカイライン・コンプレックスから眺めるクィーンズタウン

ニュージーランド一周の旅(第11回)

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午後3:50分に「アローズタウン」を出発し、「ヘイズ湖」を通り過ぎ、「ショトバー川」を渡る。「レイクス・ディストリクト博物館」で見たゴールドナゲットは、この川から採れたものだ。川を見ていると、丁度ジェット船が通り過ぎた(写真左)。青い川に描かれた、一直線の白い波が美しい。午後4:00過ぎ、左手に「クィーンズタウン空港」が見える。数分後には「ワカティプ湖」が現れ、そこから街中を5分ほど走ると、本日の宿泊先である「コプソーン・リゾート・レイクフロント」に到着した(写真右)。本日の夕食は、午後5:45分からクィーンズタウンの街の北西にある、スカイライン・コンプレックスのレストランで取る予定である。そのため午後5:15分にロビーに集合との事。外出するには時間が無かったので、集合時間まで部屋で横になることにした。

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午後5:15分、ロビーに集まり、バスで出かけた。十分ほどでスカイライン・コンプレックスのレストランに上るケーブルの乗り場に到着。「Skyline」の文字が目立つ(写真)。ゴンドラを待っている時、後ろに若いブロンドヘアの男性が並んでいたので、声をかけてみた。

「私は日本から来ましたが、どこからこられましたか」
「オーストラリアです」
「オーストラリアは行ったことがありますヨ。ケアンズ、シドニー、ゴールドコーストなど。オーストラリアはどちらですか」
「アデレードです」
「残念ながら行ったことがありません」
「何をされているのですか」
「学生です」
「専攻は」
「心理学です。社会心理学です」
「それは面白そうですネ」
「ところで、ニュージーランドに来て最も楽しかったことは何ですか」
「スカイダイビングをしたことです」
「それは凄い。怖くなかったですか」
「インストラクターと一緒だったので、不安はなかったです」
などお話をしていると、私の乗るゴンドラがやって来た。ゴンドラは4人乗り。私と添乗員の2人だけだったので、オーストラリア人の学生さんに一緒に乗ることを薦めた。

「ご一緒に如何ですか。後ろの彼女もどうぞ」
「有難うございます」

1彼の後ろにアジア風の若い女性が並んでいた。彼の彼女かと思って声をかけたのだが、
「ガールフレンドですか」
「いいえ。知らない方です」
「カップルかと思いました。ごめんなさい」
「彼女はどこから来られたのですか」
「韓国です」
「何をされているのですか」
「学生です。以前オーストラリアに留学していたことがあります」
「オーストラリアのどちらですか」
「シドニーです」
と4人の間で会話は弾んだ。暫くすると、ゴンドラからクィーンズタウンの美しい景色が見え始めた(写真)。ゴンドラは、約7分で頂上に着いた。彼らと別れ、我々はレストランに向かった。

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我々グループの座席は決められていた。窓側から通路側へ横に長いテーブルだ。今回は遠慮せず窓際に座った。私だけ1人参加なので、いつも遠慮して極力最後に座るようにしていたのだが、ここの見晴らしだけは譲れなかった。バイキング方式なので、他の方たちが席を立っていたのにも気がつかず、双眼鏡で窓の外を眺めていた。レストランは450mほどの高さにあるため、抜群の見晴らしだ。天候に恵まれていたこともあり、窓越しに見える景色は、絵に描いたように美しい(写真左)。セシル・ピーク、ウォルター・ピークなどが湖に浮かんでいるように見える(写真右)。

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暫く景色に見とれた後、食べ物を取りに行った。ロースト・ビーフ2枚とロースト・ラム1枚、トマト・ポテトなどの野菜、デザートにはメレンゲケーキと紅茶を頂いた(写真)。ここのビーフとラムは柔らかいので、喉に詰める心配は無い。美味しく頂けた。添乗員の話によると、メレンゲケーキはニュージーランド名物との事。フワフワとした歯ごたえ。非常に甘いので、紅茶に良く合う。素晴らしい景色とおいしい食事を楽しみ、午後6:50にレストランを出た。午後7:15分に、下のケーブル乗り場で集合のため、展望台に出て暫く景色を楽しんだ。ところで、ここでもバンジージャンプが出来る。高さ47mとの事。

午後7:00、ゴンドラに乗り下に向かった。ゴンドラの出口のところで、写真を販売していた。レストランに上がるため、ゴンドラに乗り込む際に撮られた写真だ。パノラマ写真などとセットで30NZドル。元々買うつもりだったのだが、少し値切ってみようと思い、販売していたブロンドヘア、グリーンアイの若い女性に
「少し安くならない」
「・・・・・」
「無理かな」
「2,000円でもいいですヨ」

聞き間違いかと思い、問い直し
「2,000円と言いましたか」
「はい。2,000円です」
「1NZドル=90円ぐらいなので、2,000円だと損ではないですか」
「大丈夫です」
「それではNZドルではいくらに出来るのですか」
「30NZドルです」

私は理解不能に陥ったが、2,000円の方が得なので、
「2,000円でお願いします」
「有難うございます」

以前トルコに行った時、あるお店で「1米ドル(当時約1,200円)か1ユーロ(当時約1,500円)か1,000円」と言われたことがあった。そのときはユーロしか持っていなかったので、1,000円の方が得だと分かっていても、1ユーロを払うしかなかったことがあった。そのときの経験で、以後必ず1,000円札を持つようにしていたのだが、このような場所で役立つとは思わなかった。しかし何故日本円を有難がって受け取ってくれたのだろうか。未だによく分からない。

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午後7:15分にバスは出発。希望者だけ街の中心で降ろしてくれるとの事だったので、私もバスを降りた。目の前に、ダチョウのような大きな鳥の像が立っていた(写真)。「モア」という、絶滅した鳥との事。その近くに「TSSアーンスロー号」の乗り場があった。「湖上の貴婦人」と呼ばれているこの船は、1912年に造られた二軸スクリューの蒸気船。乗ってみようかと思ったのだが、次の出航は午後8:00で、戻ってくるのは午後10:00頃になるため、クルーズは諦めた。そのかわりに、「クイーンズタウン・ガーデン」を歩くことにした。


(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]
・「VIEW」(Skyline編・刊)

クィーンズタウン観光案内所(Queenstown Travel & Visitor Centre)
http://www.queenstown-vacation.com
クィーンズタウン観光案内所(The Station)
http://www.thestation.co.nz
クィーンズタウン観光案内所(Info & Track)
http://www.infotrack.co.nz
スカイライン・ゴンドラ・レストラン
http://www.skyline.co.nz
コプソーン・リゾート・クイーンズタウン・レイクフロント
http://www.millenniumhotels.co.nz/copthornequeenstownlakefront/index.html

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February 14, 2008

ゴールドラッシュの街・アロータウン

ニュージーランド一周の旅(第10回)

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午後3:00に「ワイナリー」を出発し、2~3分走った頃、バンジージャンプで有名な「カワラウ・ブリッジ」がある(写真)。ご存知のとおり、バンジージャンプの元祖はバヌアツ。ここは、世界で初めてバンジージャンプが商業化された場所なのだ。1988年、A.J.ハゲット氏の手によるもの。高さ43mあるという。この橋は、かつて馬車が通っていたことから、「ヒストリカル・ブリツジ」とも呼ばれているようだ。

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午後3:10分、「アロータウン」に到着。この町は、東に流れる「アロー川」で、1862年に金が発見されたことから、急速に発展した。「金の発見者はここに人々が殺到する前に、約230ポンド(104kg)という莫大な量を掘り当てていたという。最盛期には人口が7,000人を超えるほどふくれあがったこの町は、ホテル、酒場、ギャンブル場、ダンスホール、ショップ、郵便局、学校、市民ホールまで備えていた」(地球の歩き方(08~09)ニュージーランドより)との事。ここでは午後3:45分まで自由時間となったので、私は最初に「レイクス・ディストリクト博物館」(写真左)を訪れた。ここではゴールドラッシュ時代のアロータウンを知ることが出来る。「この建物のオリジナル部分はニュージーランド銀行として1875年に建てられたもので、掘り出された金の一時保管所としても使われていた」(地球の歩き方(08~09)ニュージーランドより)という(写真右 : 展示写真より)。入館料は6NZドル。

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ここの展示で最も面白いと思ったのは、当時流通していたお金である。先住民であるマオリの人達は通貨を持っておらず、従って銀行やそれに関連するシステムもなかった。ゴールドハンターたちは、採掘した金の換金・保管、また採掘するために必要な資金を調達するための金融システムを必要とした。そのため、英国女王の認可を受けていない銀行が幾つも設立され、独自の銀行券、特にコインに代わる小額紙幣が多数発行されたようだ(写真 : 左から10シリング・オタゴ銀行券、50ポンド・NZナショナル銀行券、1ポンド・NZ銀行券、1ポンド・コロニアルNZ銀行券)。残念ながら展示解説を十分に読みこなせなかったので消化不良の状態だが、1934年にNZ中央銀行が設立され、唯一の発券銀行になるまでは、多種多様な銀行券が流通していたようである。

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もう一つ目を引いたのが、ゴールドナゲットだ。「ショトバー川」で採れたゴールドナゲット(写真左)と「アロー川」で採取された砂金(写真中)が、天秤に載せて展示されている。その他ゴールドラッシュ当時の採掘現場(写真右)や街並みを再現した展示もなされていた。

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2~30分見学した後、近くにある「チャイニーズ・ビレッジ」に行こうと思っていたのだが、「THE GOLD NUGGETs」という看板が目に飛び込んできたので、このお店に立ち寄った(写真 : 街の中心部)。店内は金製品で一杯である。ゴールドナゲットも多数ある。3,000NZドルから5,000NZドルの価格帯のものが多い。砂金は20NZドルから500NZドルと幅がある。もちろんこれら以外に装飾品であるネックレスや指輪なども販売されているのだが、私の興味からは外れる。結局、財布の中身を勘案、砂金を買うことにした。

ブロンドの髪にブルーの目、20才代後半ぐらいの女性店員に
「砂金を見せて欲しいのですが」
「どうぞ、こちらです」
「色々ありますネ」
「はい。こちらは粒が大きいので希少です。こちらは粒が小さい分、たくさん入っています」
「ところで、これはお幾らですか?」
「こちらは○○NZドルです」
「ちなみに、ディスカウントできますか」

女店主の方を見ながら
「難しいと思いますが・・・」
女店主に向かって
「少しだけでもディスカウントできませんか」
考え込んだ後
「金は相場物で、最近値上がりが著しいので・・・・」
「そうですか。仕方ないですネ。それでは、この粒の大きい砂金を頂けますか」
「はい。わかりました。○○NZドルです」
「ところで、保証書は付きますか」
「はい。本物のゴールドであることの保証書をお付けします」
「安心しました」

商品を入れた可愛い小さな袋を私に手渡しながら
「有難うございました」
「保証書は」
「この中に入れております」
「有難う」
「ところでニュージーランドは初めてですか」

定番の質問が来たので、用意していた定番の回答をした。
「はい、初めてです。10日間の予定で、NZ全体を廻ります。前半は南島、後半は北島を観光する予定です」
「NZは如何ですか」
「毎日楽しんでいます。特にお天気に恵まれたことが良かったです。ワナカで乗ったヘリコプターから見た景色は最高でした」
「それは素晴らしい」

時計を見ると、出発時間を3分ほど過ぎていた。
「もう少しお話していたいのですが、出発の時間になったので失礼します」
「有難う。楽しんでくださいネ」
「有難う。さようなら」

バスに戻ると、他のメンバーは既に揃い、私を待っていた。
「ゴメンナサイ。お待たせいたしました」
と頭を下げる。これまでにも色々な場所で休憩したが、買い物をしていて数分遅れる人は何人もいた。私はいつも待っている方だったのだが、そのときは皆さん集団で遅れているので目立たない。しかし今回は、私だけが遅れたので、非常に目立ってしまった。午後3:50分、バスは「クイーンズタウン」に向けて出発した。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]
・ 「LAKES DISTRICT Museum & Gallery」(Arrowtown Promotion & Business Association INC編・刊)

アロータウン観光案内所
http://www.arrowtown.com
レイクス・ディストリクト博物館
http://www.museumqueenstown.com
http://www.handsonhistory.co.nz

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February 13, 2008

ギブストン・バレーのワイナリー見学

ニュージーランド一周の旅(第9回)

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午後の予定は、クロムウェルでフルーツの試食→ギブストン・バレーでワウナリー見学→ゴールドラッシュで賑わったアロータウン散策→クィーンズタウンのスカイレストランで夕食、というものだ。「エッジウオーター・リゾート・ワナカ」を出発し、10分ほど走ると、先程ヘリコプターに乗った「ワナカ空港」の前を通り過ぎた。また、来る時に渡った「クルーザー川」を再び通る。その後、「ダンストン湖」の西側を走る(写真)。この湖は、約20年前に造られたダム湖との事。

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午後1:00頃、「ダンストン湖」の南にある「クロムウェル」の街に入る。さらに5~6分走ると、フルーツショップ「JONES’s FRUIT STALL」だ(写真左)。ここには沢山のフルーツだけでなく、蜂蜜などの製品も置いている。ツアーメンバーの奥様方は、購買意欲満々だ。お店に入ると、フルーツで一杯(写真中)。どれも美味しそうである。私が果物などの価格を見ていると、他のメンバーはいなくなった。どこに行ったのかと見回すと、店の一角に集まっていた。何をしているのかと思ったら、試食である。キーウィ、サクランボ、アプリコット、洋梨などのほか、高い抗菌性と免疫促進効果が医学的に認められているという「マヌカハニー」も試すことが出来る。私もサクランボを一つ頂いたのだが、非常に甘くて美味しい。ただ、旅行中に食べるつもりもなかったので、果物などは全く買わなかった。それよりも果物や野菜の価格を見る方が面白い。例えば、NZガーリック(20NZドル/kg)、ブロッコリー(1.5NZドル/個)、レモン(5.5NZドル/kg)、キーウィ(4.0NZドル/kg)、キャベツ(1.5NZドル/個)、クマラ(5.8NZドル/kg)、バナナ(2.9NZドル/kg)、レタス(2.0NZドル/個)、カボチャ(日本のものより一回り大きい : 2.0NZドル/個)、桃(4.0NZドル/kg)、ニンジン(2.0NZドル/kg)などである。その他に目を引いたのが、巨大なマツカサである(写真右)。長さ30cmもある。装飾用との事。そう言えば新年の初釜の時、お茶の先生が、床の間に飾るため10cmぐらいのマツカサを買ったと言っていたのを思い出した。この巨大なマツカサを見たら、驚くのではないか。でも大きすぎて、床の間に飾るには不向きか・・・・。

約30分、ここで試食などを楽しみ、午後1:40にお店を出た。皆さんの手元を見ると、フルーツで一杯になった袋があった。バス内での飲食は禁止なので、ホテルの部屋で食べるらしい。皆さん食欲旺盛。午後1:45分頃、左手に「カワラウ川」を見ながら走る。この川も、1860年頃、ゴールドラッシュが起こったという。多くの人が、砂金をすくっている姿が目に浮かぶ。午後2:00頃、「ギブストン・バレー」のワイナリーに到着。NZにはワインの産地が13~4箇所あるといわれているが、「ギブストン・バレー」はその中でも有名な産地の一つ。歴史はまだ20年ぐらいと新しい。「採算の悪い羊を止めて、葡萄栽培にのりだす人が多い」と以前どこかでお話したが、ここも羊からの転業組か。ちなみに、世界最南端の葡萄畑は、「アレキサンドラ」(「クロムウェルから20kmほど北に位置する」)辺りだとか。

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午後2:15分から、ワイナリーの見学が始まった。最初は葡萄畑である。ここでは4種類の葡萄を栽培しているという。ピノグリ、リースリング(写真左)、ピノ・ノワール、シャルドネだ。ピノ・ノワールは、世界的なコンテストでも入賞する優れもののようである。葡萄の栽培は、冬寒く、夏暑く、夜は涼しいのが良く、適度の雨と乾燥も必要だという。しかも霜は大敵。春と秋には霜が下りやすいので、ヘリを使って霜が下りるのを防いでいるようだ。畑の端には、バラが植えられている(写真中左)。バラは虫がつき易いので、葡萄に虫がつくのを防ぐことが出来るという。検知器の役割を果たしているのだ。葡萄の収穫は、4月の秋頃。4月の秋と言われると違和感を持ってしまうのだが、ここはニュージーランドなので正しい。収穫は、ピノ・ノワール以外は機械で行う。ピノ・ノワールは非常に繊細なので、ハサミを使った手作業とのこと。我々が見ている葡萄は順調に生育中(写真中右)。ワイナリーのガイドは、楽しみだと言っていた。冬に1本ずつ枝ぶりを作り、12月頃に花が咲き始め、4月に収穫というサイクルのようだ。葡萄の収穫は3年目から2~30年使えるとの事。結構寿命は長い。畑に吊り下げられていた温度計を見ると、27℃を指していた。湿気が少ないので、思ったほど暑さを感じない(写真右)。

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畑の次は、巨大な石を刳り貫いて造ったワイン蔵だ。石の上をコンクリートでコーティングしている。高さ2.5mぐらいある木の扉(写真左)。中に入るとひんやりしている。気温は年中14~15℃で、ワインを寝かせるのには最適らしい。通路の両脇にはワインの入った樽が並ぶ(写真中左)。この蔵、奥行きが65mある。途中にボトルを寝かす蔵がある(写真中右)。一番奥まで歩いていくと、広々とした空間に出た。正面を見ると、コンクリートの下の岩盤が判る(写真右)。ここで、2種類のワインを試飲させてくれた。リースリングとピノ・ノワールだ。前者は辛口、後者は甘口でフルーティー。

「ワイン樽の材質は何ですか」
「フランス産のオークです」
「樽では何年ぐらい寝かせるのですか」
「約11ヶ月です。その後瓶に詰め、9年ほど寝かせます」
「空になった樽はどのようにするのですか」
「通常は、同じ種類のワインを入れます」
「樽の蓋の部分に押されている刻印はどうするのですか」
「新しい刻印のものに換えます」
などの質問の後、ワイン蔵を出て、暫くの間自由時間である。
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私はブラブラと、ワイナリー内を散歩した。途中には、ワインを造るタンクなどが並んでいる(写真左)。また面白いことに、使い終わったワイン樽を販売していた(写真右)。何に使えばよいのだろう。風呂桶、桶舟、漬物樽などと想像してみるのも面白い。約1時間楽しく過ごし、午後3:00、ワイナリーを出て、次の目的地である「アロータウン」に向かった。

(参考文献)
・ 「Wine Map」(Central Otago Winegrowers Association編・刊)
・ 「Gibbston Valley」(Gibbston Valley Wines Limited編・刊)

ギブストン・バレーのワイナリー
http://www.gvwines.co.nz
Wine Map
http://www.centralotagowinemap.com
http://www.cowa.org.nz


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February 12, 2008

ワナカ湖を空から眺める

ニュージーランド一周の旅(第8回)

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本日午前中は、自由行動。私はヘリコプターに乗る予定だ。午前6:30のモーニングコールで目覚める。昨日、狭いバスに窮屈な姿勢で長時間乗っていたためであろうか。体調不良である。私は、目覚めてから洗顔等済ませて食事に出るまでに10分もあれば十分なので、この時間でのモーニングコールは迷惑なのだ。添乗員にも伝えたのだが、やむを得ないので我慢して欲しいとの事。二度寝して寝過ごすリスクの方が高いのだが仕方ないのか。午前7:20分頃に起きるまでの間、ベッドの上でウトウトしていた。今日は寝過ごすことなく、窓から差し込む強い日差しで起きることが出来た(写真)。夏の日差しだ。久々に感じる爽やかさである。気のせいであろうか。少し体調不良が和らいだように思えた。

午前7:30分にレストランに行き朝食を取り、午前8:00頃部屋に戻った。ヘリコプターのフライトは天候次第なので、ただ晴れているだけではわからない。そのため、部屋でヘリの会社からの連絡を待った。午前8:25分頃、ヘリの会社から連絡があった。

「○○さんですか」
「そうです。○○ですが」
「アルパインヘリです。本日ヘリは飛びますので、ご連絡差し上げました」
「ありがとうございます。昨日の夕方、風が強くなっていたので、心配していたのです」
「大丈夫。絶好のコンディションです」
「良かった。非常に嬉しいです」
「午前9:30にホテルへ迎えに行きますので、ロビーで待っていてください」
「わかりました。午前9:30分にホテルのロビーですネ」
「そうです」
「お待ちしています。宜しくお願いします。ところで、失礼ながらどちら様ですか」
「キャロルです」
「予約のメールを受けて下さった方ですネ」
「そうです。それでは後ほど。有難うございました」

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電話を終え、添乗員にフライトがあることを伝えるため、ロビーに向かった。ツアーの他のメンバーは、ワナカ湖のハイキングに行く予定で、午前8:40分にロビーに集まることになっていたからである。添乗員に連絡した後、午前9:30まで、ホテル前の湖畔で景色を眺めて過ごした(写真)。朝日の当たる景色は、昨夕の景色とは違ったものに見える。今朝の方が美しいように思えるのは、気分がウキウキしているからか。午前9:00過ぎに部屋に戻り、いつでも部屋を出られるように荷造りを済ませた。午前9:20分、部屋を出てロビーで迎えを待った。午前9:30に少し前、1人の女性がやって来た。ヘリの会社の方である。

「こんにちは」
「こんにちは。アルパインヘリの方ですか」
「そうです。キャロルです」
「先程お電話でお話した方ですネ」
「ハイ。こちらにいらしてください」

ホテルの入り口に止めてあった車に乗り、
「先程はご連絡有難うございました。昨夕には、ヘリが飛べないのではないかと心配していたのですヨ」
「今日は最高のフライト日和ですから、よかったですネ」
「ところでヘリはどこから飛ぶのですか。近くにヘリポートでもあるのですか」
「いいえ。ワナカの空港からです」
「車でどれ位の時間がかかるのですか」
「10分程度かしら」
「意外と近いですネ」

車を運転している間、何度も携帯電話が鳴り、応対していた。その合間に雑談をする。
「ニュージーランドは初めてですか」
「はい。自然の美しい国だと聞いていたので、このワナカも楽しみにしていたのですヨ」
「きっと楽しんでもらえると思います」
「日本には来られたことはありますか」
「いいえ。残念ながら行ったことはありません。行ってみたいとは思っているのですが・・・」
「是非いらして下さい。歓迎しますヨ。日本人のお友達はおられるのですか」
「はい。かつてニュージーランドに留学していた人が何人か」
「それでは、彼らを訊ね行けば良いですネ」
「はい」

暫く走っていると、奇妙な建物の並ぶ所が見えた。
「あれは何ですか」
「パズリング・ワールドです。テーマパークで、建物の中が迷路のようになっていて、そこから抜け出すのを楽しむのです」
「おもしろそうですネ」
などと話していると、ワナカの空港に到着した。
空港には、ヘリや小型飛行機を飛ばす会社の事務所と格納庫が、いくつも並んでいた。その中の一つ、「アルパインヘリ」の事務所に入った。

「少しお待ち下さい」
「はい」

暫くすると、非常に背の高い男の人が現れた。私の頭が、彼の肩に届かない。
キャロルが「彼がパイロットのニックです」と紹介してくれた。
「ニックです。よろしくお願いします」
「宜しくお願いします。○○です。××と呼んで下さい。」
「ニュージーランドは初めてですか」
「はい。それだけに、今日のフライトは非常に楽しみにしておりました。お天気になってよかったです」
「今日は最高のフライトが楽しめますヨ」
「宜しくお願いします」

彼はヘリを飛ばす準備に向かった。その間、私は支払い手続きを済ませた。約20分の飛行で330NZドル。日本円にして約3万円。物価高のニュージーランドでは安い方か。その後、格納庫の中を通り抜け、ヘリに向かった。ヘリに近づく前に、ヘリの後ろ側には危険なので行かないことなどの注意があった。

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そしていよいよヘリに乗り込む。右手でつり革を持ち、左足をステップにかけ、一気に座席へ。シートベルトを締め、ヘッドホンをつける。これまでにもオーストラリアやタヒチ、カンクンなどでヘリに乗ったが、手順は一緒である。ニックが操縦席に着き、いよいよフライトだ(写真左)。ゆっくりと平行を保ちながら、垂直に上昇する。そして前進しながら、高度が上がっていく。見る見るうちに町が小さくなった。1,500~2,000mぐらいの高さはあるのではないか。空の色と一体化するような青さの「ワナカ湖」。宿泊している「エッジウォーター・リゾート・ワナカ」も見える(写真中左)。町から離れると、「スティーベンソン島」が眼下に(写真中右)、また正面には「ブルケ山」や「マウデ山」が並ぶ(写真右)。そして高さ1,578m、「アスパイアリング山」の頂上「Roys Peak」に、ヘリは着陸した。ヘリはどこにでも着陸できるのが魅力だ。ヘリを降りて四方の写真を撮っていると、ニックが私の写真を数枚撮ってくれた。ヘッドホンを外しているので、ヘリの音は大きい。またエンジンは止めていないので、風も強い。しかし雄大な自然の頂点に立ったようで、気分は最高である。雲ひとつない青空と、ブルーに輝く「ワナカ湖」、そして周りを取り囲む緑の山々(写真下)。すべてに感謝である。朝方の体調不良も、どこかに飛んでいってしまった。

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その後再びヘリに乗り、「アルファ山」の方に飛び始めた。絶壁のような山を飛び越えた後(写真左)、ピークから山を降る時は、ジェットコースーターを下るような気分だ(写真中左)。再び町の上を横切り、「マツキツキ川」を上る(写真中右)。そして気がつけば空港に戻って来ていた(写真右)。楽しい時間は瞬く間に過ぎ去る。そのような気持ちでヘリを降りた。午前10:15分、楽しかった空中散歩は終了。ニックやキャロルと写真撮った後、ホテルまで送ってもらう。

「素晴らしいフライトでした。本当に良い時間を過ごすことが出来ました」
「楽しんでいただけ、非常に嬉しいです」
「ところで、ニックさんは大きい方ですネ」
「ええ。彼の父は、ワナカでは有名なのです。ヘリコプターと狩猟で」
「彼は2代目ですネ」
などと帰り道でも雑談していると、すぐにホテルに到着した。空港に行くときよりも早かったように思えた。

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ホテルは午前11:00までなので、急いでチェックアウトの手続きを済ませ、荷物をフロントに預けた。ハイキングに行った他のメンバーは、まだ戻っていない。午後11:30からホテルのレストランで昼食のため、それまで湖畔で日光浴をすることにした。日差しは強く、日光浴する人のほか、カヌーに乗る人、水遊びを楽しむ子供たちが楽しそうに遊んでいる(写真)。日本は真冬だが、こちらは心地良い暑さの夏。湿度が低いのだろう。爽やかな暑さだ。但し、紫外線は日本の7倍あるらしいので、日焼けには要注意である。

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午後11:20頃フロントに行くと、丁度ハイキングに行ったメンバーが帰ってきた。レストランに向かう(写真左)。昼食はバイキング方式。ラム肉、白身魚、トマト、レタス、カットフルーツ、紅茶などを頂く(写真右)。日本人らしきウエイトレスがいたので、声をかけてみた。

「どちらの国の方ですか」と英語で問うと
「日本です」
「日本人の方だとは思ったのですが、色々な方がおられるので、英語で尋ねてみました」
「ニュージーランドは初めてですか」
「はい。大阪・京都・奈良・名古屋などから参加していますが、どちらのご出身ですか」
「名古屋です」
すると名古屋から来ていた方が
「私も名古屋です。名古屋はどちらですか」
「市内です」
「ニュージーランドにはどれぐらいいるの」
「6年ぐらいです」
など雑談をしていると、突然メンバーの1人の男性が異常を訴えた。吐き気をもよおしている様だ。呼吸困難のようにも見える。暫くすると落ち着いた様子だったので、どうしたのかと尋ねると、ラム肉を喉に詰まらせたとの事。いつもは柔らかいラム肉であったが、ここの肉は非常に硬く、噛み切るのが大変であったのだが、口から吐き出すのはみっともないと思い、無理やり飲み込んだとの事。今回は大事にならずに済んで良かった。私も同じ様なことにならないように注意し、硬い肉をよく噛んで食べた。大騒ぎしながらも楽しく食事を終え、午後12:25分、クイーンズタウンに向け出発した。


遊覧飛行(alpineheli・アルパイン・ヘリコプター)
http://www.alpineheli.co.nz
http://www.alpineheli.co.nz/scenic_wanaka.htm

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February 11, 2008

ワナカ湖畔の散歩

ニュージーランド一周の旅(第7回)

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オマラマのお店「The Wrinkly Rams」、ここには6日目にも寄る予定だ。そのときには、羊の毛刈りショーを見学する。今回は休憩だけである。お店の扉をくぐると、右手に羊の毛が置かれていた。メリノ羊の毛が2種類。17ミクロンと19ミクロンである。羊から刈ったままの毛なので薄汚れた感じだが、手触りは良い(写真左)。驚いたことに、油分タップリである。店の外に出ると、羊か放牧されている(写真右)。私とは相当距離のあるところにいたため、私の姿を見ても驚いた様子は無い。近くには犬もいる。牧羊犬のようだ。ガイドの話によると、牧羊犬には2種類あるらしい。広く散らばっている羊をワンワンと吠えて誘導する「ハンターウェー」と、全く吠えずに目だけで羊を柵の中に追い込む「ストロンガーアイ」だ。後日訪れた時には、追い込みショーを見る予定との事。楽しみである。
午後4:10分、「The Wrinkly Rams」を出発した。ツアーの他のメンバーは、セーターなどの衣類を買い込んでいた。日本は冬なので、ここで買ったものはすぐに役立つからだ。

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バスは国道8号線を南に進んだ。午後5:05分、「タラス」の町を通り過ぎ、国道8a号線に入る。午後5:20分、「クルーザー川」を渡った。19世紀のゴールドラッシュ時代には、この川からも砂金が採れたという。すぐにロータリーを右に曲がり、国道6号線へ。午後5:30分、「カードロナ川」を渡り、午後5:35分、遂に「ワナカ」の町に入った。右手に「ワナカ湖」が見える。午後5:40分、夕食会場である「アコードホテル」に到着(写真左)。レストランに直行した(写真中左)。ディナーは、午後6:00から。メニューは次の通り。

・ ウォーターレタスとアスパラガスのスープ(写真中右)
・ ラムの串焼きとジャスミンライス(写真右)
・ 紅茶

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午後7:50分に食事を終え、本日宿泊する「エッジウオーター・リゾート・ワナカ」には、午後7:40分に着いた(写真左)。私の部屋は、庭の池を囲むように立つ建物の2階で、窓からは「ワナカ湖」が見える(写真中)。外はまだ明るかったので、外出することにした。午後8:00に部屋を出る。地図を片手にホテルの敷地を離れ、町の中心を目指して湖畔を歩き始めた(写真右)。湖畔を走る人、カップルで散歩する人などと挨拶しながらすれ違う。心地良い風と波の音が、リラックスさせてくれる。暫く歩いていると、キャンプの準備をしている人達と出会った。湖畔にはキャンプをして良い場所があり、そこには水道やトイレなどが設けられている。

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町の中心までどれ位かかるのか、ホテルのロビーで訊ねたところ、片道20分ぐらいと言っていたが、ノンビリ歩いていたこともあり、30分以上かかった。既に午後8時を過ぎていたので、飲食店以外のお店は既に閉まっていた(写真左)。少しベンチに座った後、ホテルに戻ることにした。暫く歩いていると、歩道の縁に文字の書かれたタイルが並んでいるのに気がついた。西暦と出来事が書かれている。例えば「1693 GOLD DISCOVERED IN BRAZIL」、「1694 BANK OF ENGLAND FOUNDED」(写真中左)などである。どうやら年号順に並んでいるようだ。そして最後の1枚に「THIS IS THE MAJOR WANAKA COMMUNITY MILLENNIUM PROJECT TO CELEBRATE 2000 YEAR OF HISTORY」(写真中右)と書かれていたのを見て、これらのタイルの趣旨が判った。これらを読みながら歩いていたため、気が付くと周りは薄暗くなり始めていた。風が強くなり、湖面の波もかなり荒くなってきた(写真右)。明日ヘリコプターに乗るつもりだったので、少し心配である。

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午後9:40分、ホテルに戻った。出かけるときには気がつかなかったのだが、部屋の前から直接湖畔に出ることができたのだ。部屋の前にある池の側にベンチがあったので、少し腰掛けて夕涼みすることにした(写真左)。餌付けされているからだろうか。私が座っていると、鴨が池から上がり、私の周りに集まってきた(写真右)。何もあげるものがなかったので、暫く鴨を眺めていると、鴨たちも私が餌を持っていないことが分かったのだろう。四方に散って行った。午後9:40分頃部屋に戻り、いつものように風呂、資料整理を行い、午後11:00前に寝ることにした。

アコードホテルのHP
http://www.oakridge.co.nz
http://www.grandmercure.co.nz
ワナカ観光協会
http://www.lakewanaka.co.nz
エッジウオーター・リゾート・ワナカ
http://www.edgewater.co.nz

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February 10, 2008

感動のアオラキ/マウント・クック

ニュージーランド一周の旅(第6回)

「テカポ湖」を出て20分ほど走った午後12:15分頃、アオラキ/マウント・クックが見え始めた。高さ3,754m、ニュージーランドで最も高い山である。アオラキとは、マオリ語で「雲を突き抜ける山」の意味だが、本日の姿はその意味にピッタリだ。ちなみに、1991年12月14日に起きた雪崩で、山は約12m低くなったとの事。それでも、ニュージーランドNO.1であることに代わりはない。

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午後12:25分、写真を撮るため、「プカキ湖」の南側でバスを降りた。「テカポ湖」同様、こちらもお天気に感謝。「年降水量4,000mm、降水日数149日という不安定な気象のため、アオラキ/マウント・クックの勇姿をはっきりと見るにはちょっとした幸運が必要」(地球の歩き方(08~09)ニュージーランドより)と言われているだけに、青い空と青い湖面の間に浮かぶ白く輝くマウント・クックが見え、大感動である。少し雲は懸かっているが、ピークはハッキリしている。本当に美しい(写真)。15分ほど景色を楽しみ、昼食会場である「ザ・ハーミテージ・ホテル」に向かって走り出した。

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「プカキ湖」は、温帯で最大の氷河「タスマン氷河」に位置する。ちなみに「プカキ」とは、マウリ語で、「プ」=「隆起した」、「カキ」=「低い山の境目」という意味。バスは「プカキ湖」に沿う西側の道を走り、午後1:10分「ナショナルパーク」に入る。そして午後1:15分、遂に「ザ・ハーミテージ・ホテル」に到着した(写真左)。このホテルは登山家に愛用され、ほとんどの部屋からアオラキ/マウント・クックの姿を見ることができるという。ちなみに「ハーミテージ」とは、「隠れ家」という意味。我々は、ホテルのレストランに直行した。バスを止めた場所のあるフロアーから、エレベーターで3つ下にレストランがある。レストランの窓は1枚の大きなガラス張り。目の前にアオラキ/マウント・クックが迫ってくる感じだ(写真中)。食事はバイキング方式。焼きそばなど、日本人に馴染みのものも置いてあった。日本人宿泊客が多いためらしい。そのためだろうが、日本人ウエイターもいる。焼きそばを海苔で巻いて食べると、予想以上に美味しかったのが記憶に残る。それ以外にも、春巻き、鳥の甘煮、ソーセージ、ミートボールなどがあり、美味しく頂けた(写真右)。

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食後、周囲を散歩した。最初に見つけたのは、「エドモント・ヒラリー卿」の銅像だ(写真右)。オークランド出身の登山家である。驚いたのは、ガイドブックにも書いていなかった、「エドモント・ヒラリー記念館」が出来ていたことである。昨年12月にオープンしたばかりで、入館料は25NZドルだ。残念ながら時間が無かったので、館内には入らなかった。その後、「DOCアオラキ/マウント・クック国立公園ビジター・センター」を訪れた。ここでは、ハイキングコースなどの情報が得られる他、周囲の自然などに関する展示がなされている(写真中・アオラキ/マウント・クックの模型)。ここで冊子を購入し、再び外に出た。しかし、どこを見ても素晴らしい景色だ(写真左)。何度も述べるが、本当に天候に恵まれて良かった。

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午後2:45分、本日宿泊する「ワナカ」に向け出発した。午前中約340km走り結構疲れたが、ここから「ワナカ」まで212kmと再び長距離なので、少々気が重い。「プカキ湖」西沿い、来るときに走った国道80号線を戻り、午後3:20分頃、国道8号線に入る。暫く走ると、左手に遊覧飛行用の空港が見えた。午後3:30分、「トワイゼル」の町に入る。人口約4,500人、ニュージーランドで一番の水力発電が行われている発電の町である。午後3:50分、「オマラマ」の町に到着。ここにある羊のお店「The Wrinkly Rams」(写真)休憩だ。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]
・ 「The Mount Cook Rock Avalanche of 14 December,1991」(Geological & Nuclear Sciences編・刊)
・ 「アオラキ/マウント・クック国立公園のウォーキング・トラック」(Department of Conservation編・刊)

ザ・ハーミテージ・ホテルのHP
http://www.hermitage.co.nz

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February 09, 2008

スカイブルーのテカポ湖

ニュージーランド一周の旅(第5回)

本日の予定は、「テカポ湖」→「マウントクック」→「ワナカ湖」である。午前6:50頃目覚め、午前7:00にホテルのレストランで朝食を頂き、午前8:00、バスでホテルを出発した。

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バスは国道1号線を、南西方角に走る。このあたりはカンタベリー平野で、その奥にはサザンアルプスが控える。ガイドの話によると、カンタベリー平野は、関東平野と同じくらいの広さらしい。暫く走ると、葡萄畑が見え始める。午前8:50頃、「ラカイヤ川」(写真)を渡り、「ラカイヤ」の町を通過する。道路の両側には、たくさんの羊が放牧されているのが見える。また、サザンアルプスからの颪(おろし)が強いため、多数の暴風林が並んでいる。

ところで、ニュージーランドの人口と羊の数は、どちらが多いのだろうか。答えは羊である。2003年4月時点の人口は約4百万人。一方、羊は約4千万頭である。一人当たり約10頭の羊を飼っていることになるのだ。しかし、これでも羊の頭数は減っているらしい。1980年代には7~8千万頭いたそうである。なぜ減ったのかというと、採算が合わなくなったからだ。代わりに飼われているのが、鹿である。また採算の良いワインを造るため、葡萄畑に変える人達も増えているとの事。それから、人口約4百万人のうち、先住民であるマオリの人達は数十万人。なお、マオリの人達のことを先住民といい、原住民と呼ばないのは、マオリ人もポリネシア方面から渡ってきた人達だからである。

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午前9:15、止まることなく走り続けてきたバスが停車した。本日初めての信号である。アッシュバートンの町に入っていたのだ。午前9:30頃、ハインズの町を通過。午前10:00、ベリーの採れる町「ジェラルディン」に到着。人口2,500人ぐらいの町だ。「Mundell’s」というカフェ・レストランで最初の休憩をとる(写真)。トイレを済ませ、建物の外で深呼吸をしていると、3人組みの女性が現れた。

「私は日本から来たのですが、皆さんはどちらから来られたのですか」
「アルゼンチンよ」
「アルゼンチンはどこにお住まいですか」
「ブエノスアイレスです」
「どのような飛行ルートになるのですか」
「南極方面経由でオークランドまで飛び、そこで乗り換えてクライストチャーチまで来たの」
「南極経由ですか! ところで皆さんはご家族ですか」
「おばさんと姉です」
「これからどちらに向かうのですか」
「マウントクック」
「私たちと同じです。まだどこかでお会いするかもしれませんネ。」
「そうね」
「ところで、アルゼンチンではスペイン語が話されていますよネ」
「そうよ」

そこでスペイン語で
「こんにちは。私の名前は○○です。日本人です。始めまして。お元気ですか」
と話しかけると、日本語で
「こんにちは、有難う」と返してくれた。

雑談をしていると、お互いに出発時間になったので、
「さようなら。良い旅を」
「あなたもネ」
といって別れた。

ニュージーランドだけでなく、これまでに色々な国の人に話しかけてきたが、ほとんどの人たちが「こんにちは」と「ありがとう」、「さようなら」程度は知っていた。どこかで出会った日本人が教えたのか、それともそれぐらいは知っていて当たり前なのか。

午前10:20分、「ジェラルディン」の町を出発。午前10:45頃、マッケンジー地方に入る。ここらでカンタベリー平野は終わりらしい。道路の両側には、鹿や牛の放牧が所々に見られる。先程も少し触れたように、羊に比べて鹿の方が採算は良いようだ。鹿は、皮をバッグ用に、角は漢方薬に、また肉は食用に出来るため、無駄がないのである。現在7百万頭ほどいるようだ。ちなみに、鹿は元々ニュージーランドにはいなかったのだが、イギリス貴族が、狩りのために連れてきたのが始まりらしい。

ついでに、羊についてもお話しておこう。ニュージーランドで見られる羊は、主に次の3種類。第一は、「ロムニー種」。ニュージーランドの約70%がこの種で、主に食用である。毛も使えるのだが、高級品には向かず、敷物用などに使われるという。第二は、「メリノ種」。毛は高級ウールになるのだが、食用には使えない。くるくる巻いた角が特徴である。第三は、「サホーク種」。顔と足が黒いところが特徴。食用に適しているが、毛は全く使えないようだ。ちなみに、雄の羊は、種付け用以外は、すべてラム肉のうちに出荷されるという。従って、牧場に見られる羊の大半が雌なのだ。春先になると、平均2頭の羊を生むという。
ところで、ラムに肉とは何なのか。1年未満の羊の肉のことをさすようだ。では、羊の年齢はどのようにして分かるのだろうか。自然のなかで放牧しているため、一頭一頭登録しているわけではない。実は歯を見ればわかるのである。毎年2本ずつ生えてくるのだ。但し、羊の歯は8本しか生えないので、4歳以上になると判らないらしい。このようなことを知ると、本当なのかと疑いたくなるが、羊の寿命は平均10年ぐらいとの事。

おまけとして、牛についても簡単に触れておく。ニュージーランドで見られる牛は、次の6種類。乳牛として、ホルスタイン系のフリージャンとジャージ、肉牛としては、黒牛のアンガス、顔だけ白いヘレフォード、体の真ん中に黒いラインの入ったベルラツトキャルウェイ、白に近いベージュ色のシャロレーだ。

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話を旅行に戻そう。「ジェラルディン」を出て国道79号線を走り、午前11:00頃、「フェアリー」に到着。見晴らしの良い場所なので、写真タイムだ。かつて日産自動車のテレビコマーシャルの撮影に使われた場所だという。これから進む西方向には、「マウント・エドワード」や「マウント・マウデ」などが見える(写真)。また「テカポ湖」もこちらの方角にある。数分間で写真を撮り、バスで再び走り出した。午前11:25、パークス峠を越えると、正面にサザンアルプスが見え始めた。この辺りは、ルピナス街道と呼ばれている所らしいが、残念ながら、既にルピナスの花は終わっていた。クリスマスの頃までに来れば、美しい花が咲いているのを、見ることが出来るという。

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午前11:35、遂に「テカポ湖」に到着(写真)。天候に恵まれたことに感謝。空と湖が同じ美しいブルー。湖畔には「善き羊飼いの教会」が建つ。何時間眺めていても、飽きない景色。「テカポ湖」は、南北に約30kmと長く、最大水深は約120m。15分ほど休憩した後、バスは再びマウントクックを目指して走り出した。

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February 08, 2008

エイボン川でパンティング

ニュージーランド一周の旅(第4回)

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ホテルを出て、最初に目指したのは「カンタベリー博物館」である。ホテルの東南約1.5kmに位置する。北ハグレー公園を横切る。ゴルフをしている人達が見える。公園の小道をランニングする人達もいる。公園の中央にあるヴィクトリア湖の周りには、散歩をする人達が。早足で約15分、公園を抜けてパークテラス通りに出た。「クライストカレッジ」の南側に、「カンタベリー博物館」(写真左)がある。この博物館には、マオリの彫刻(写真中左)や入植時代に使われた品々、ゴールドラツシュ時代に採取されたゴールドナゲット(写真中右)、またかつてニュージーランドに住んでいた恐竜の化石なども展示されている(写真右)。ここだけで十分、カンタベリー地区の歴史を知ることが出来る。午後3:20、見学を終えて博物館を出る。

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続いて博物館の道路を挟んだ東側にある「アートセンター」に向かった。1877年に造られたネオゴシック様式の建物で、1976年までカンタベリー大学の校舎として使われていたという(写真左)。現在は、多数のアートティストが活動するセンターである。センターの入り口では、大道芸が行われていた(写真中)。アートセンター内にあるレストランの前では、太陽の光を浴びながらお茶を飲む人たちの姿が見られた(写真右)。

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アートセンターを通り抜け、その後先ほどバスから見た「追悼の門」に向かった。「第一次世界大戦当時、兵士たちは市内にある兵舎から、家族や友人に見送られながらこの橋を渡って駅までの道を行進し、アジアやヨーロッパの戦場へと旅立って行った。兵士たちが、戦場で故郷を振り返った時、懐かしく思い出されたことが命名の由来となっている」(地球の歩き方08~09「ニュージーランド」より)という。白く美しい門の両脇には、戦場地が刻まれている(写真左・中)。門の写真を撮った後、エイボン川沿いを歩き、2つめの通りまで進むと、「キャプテン・スコット像」(写真右)が立っていた。彼は南極点到達第一号を目指していたが、ノルウェーのアムンゼンに敗れてしまった。その後遭難して命を落としてしまうという、悲劇の人物だ。

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さらにエイボン川沿いを進むと、川辺に7~8人乗りのボートが浮かんでいるのが見えたので、側まで行ってみると、そこは「パンティング」の乗り場であった(写真)。「パンティング」は、棒を櫓にして漕ぐイギリス独特の小船のことで、小船のことを「パント」、船の漕ぎ手のことを「パンター」と呼ぶ。乗ってみたいと思ったので、乗船の受付をしている女性に訊ねることにした。

「すぐに乗れますか」
「次に乗れるのは午後5時半です」(その時は午後3:50であった)
「そんなに待たなければならないのですか」
「最低3名から船を出しているので・・・・。午後4時、午後4時半はすでに定員一杯ですし、午後5時は0名なので・・・」
「乗船時間はどれ位ですか」
「約30分です」
「午後6:30までにホテルに戻らなければならないので、もう少し早い時間帯のものに参加できませんか」
「残念ですが出来ません。でも午後6時にここに戻ってきた後、大聖堂からタクシーに乗れば十分間に合いますヨ」
「・・・・・・、お幾らですか」
「20NZドルです」
「申し込みます。午後5時半でお願いします」
「有難うございます。午後5時半少し前までに、ここに来てください」
「わかりました」

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パントに乗るまでの約1時間半、観光するには十分な時間である。そこで引き続き、エイボン川沿いを歩くことにした。最初に訪れたのは、「カンタベリー州庁舎」だ(写真左)。1865年に造られた、ネオゴシック様式の美しい建物。「アートセンター」や「カンタベリー博物館」の建物と雰囲気は似ている。残念ながら本日は日曜日のため、内部を見ることは出来なかった。さらに川沿いを北に進むと、「ヴィクトリア・スクエア」に出た。緑の芝生とお花に囲まれた、素敵な公園だ。この広場には、名前の由来となった「ヴィクトリア女王」の像が立っている(写真中)。またその後ろには、18世紀にニュージーランドを探検した「ジェームス・クック」の銅像もある(写真右)。今日は日曜日なので、ここでも大道芸が行われていた。

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広場を散歩した後、少々疲れたので、街の中心部を巡回するトラムに乗ることにした。「ヴィクトリア広場」で5分ほど待っていると、西方向から2両編成のトラムが来た(写真左)。列車に乗り暫くすると、女性の車掌がやって来た(写真右)。乗車券を持っていない時は、彼女から買うのである。乗車券の有効期間が2日間の乗り放題チケット、大人1人で30NZドルである。

「乗車券はお持ちですか」
「いいえ。1枚お願いします」
「30NZドルです。2日間乗り放題です」
「今日1日だけで良いのですが、半額になりませんか」
「無理、無理ヨ」
「そうですよネ」

お金を支払うと、
「どちらの国の方ですか」
「日本から来ました」

すると車掌が鞄からトラムの案内書を取り出し
「これ、差し上げます。日本語の案内書です」
「有難うございます」

案内書を開き、中を見ると
「この案内書には、25NZドルと書いてありますが・・・」
「アァ! これは変わったの」

案内書の金額の箇所をボールペンで消し、30と書き直す。
「これが正しいのヨ」
「そうですか・・・」
「楽しんでくださいネ」
「有難う」

その後トラムに乗ったまま、2周半廻る。ご参考までに、トラムのルートをご紹介すると、次の通り。
「ヴィクトリア広場」→「ニューリージェント通り」→「トラムステーション」→「大聖堂広場」→「ウースターブリッジ」→「アートギャラリー」→「アートセンター」→「時計台」→「ハグレー公園」→「クランマー公園」→「カジノ」→「ヴィクトリア広場」

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午後5:15、パントに乗る時間が近づいたので、「ウースターブリッジ」でトラムを降りた。
少しの時間を利用して見学出来ないかと思い、「アートギャラリー」(写真)を訪れてみるが、本日は既にクローズされていたので、そのままパンティング乗り場に向かった。

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乗り場には2人の女性が待っていた。午後5:30発のパントには5人が乗るという。残りの2人はまだ来ていない。予定より2分後れてやって来た。一番前の座席に遅れてきたカップル、2番目の座席に女性2人、一番後ろの席に私が乗り込んだ。パントはゆっくりと動き始めた。

パンターに話しかける(写真左)。
「イタリア・ヴェニスのゴンドラを思い出しますネ」
「全くちがいますヨ。船の構造も、櫓の漕ぎ方も」
「あなた方パンターの服装が似ているからかもしれませんネ」
「そうですか」
「歌は歌わないのですか」
「歌いませんヨ。恥ずかしくて歌えません」
「お上手なのではないですか」
「有難うございます」

川を見ながら、
「どのくらいの深さがあるのですか」
「2~30cmぐらいです」
「そんなに浅いのですか!」
「船底を擦ることも良くありますヨ」
「それでは、雨が降らないときは、船が出せないのではないですか」
「湧き水の川なので、そのようなことはないですネ」

私の前に座っていた女性2人。写真のシャッターを押してあげることになり、
「カメラのシャッターを押すだけで良いですか」
「はい」
シャッターを押した後、カメラを返す。
「はい、カメラをお返しします」
「有難うございました」
「どちらから来られたのですか」
「スイスです」
「それでドイツ語を話していたのですネ」
「フフフ・・・」
「あなたはどちらから」
「日本です。どのようなルートで来られたのですか」
「オークランド経由です」

「タウンホール」の少し先辺りで、パントがUターンすると、急に進み具合が悪くなった。流れに逆らって進むようになったからだ。うっかりすると押し流されている。パンターは流れに乗っている時とは異なり、ルートを探りながら、力一杯櫓で川底を突いている。水辺の鴨や、川を泳ぐ魚、青空に靡く木々の緑を眺めながら、パンティングを楽しんだ(写真中)。午後6:00過ぎ、船着場に到着(写真右)。

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夕食の集合時間は、午後6:30 。ホテルまで徒歩で15~20分あれば戻れるので、そのまま「ハグレー公園」向かった(写真)。再び公園内を歩くと、今度は散歩をする人達の姿が目立つ。公園の木々からは、セミの鳴き声が聞こえる。どのような種類のセミなのかを確認しようと思うのだが、高い所に留まっているのだろう。姿が見えない。鳴き声が日本で聞くものとは異なるので、ますます気になったのだが、この時は残念ながら姿を見ることは出来なかった。

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ホテルには午後6:25に到着。ロビーには10人の人が集まっていた。部屋に戻り、身支度を済ませ、再びロビーに向かった。午後6:30分、ホテルのレストランでのディナー。メニューは次の通り。

・ サラダ(ベーコン、アボガド、ズッキーニなど : 写真左)
・ メイン(鹿肉のグリル: 写真中)
・ デザート(ベリーのプリン、アイスクリーム: 写真右)

どれも美味しく頂く事が出来た。夕食会場には、昼間「大聖堂」の前で撮った写真を売るため、写真屋がやって来た。1枚1,500円。即購入した。夕食は午後8:00頃終え、そのまま部屋に戻る。風呂に入った後、いつもであれば資料整理するのだが、あまりにも眠かったので、午後9:45頃ベッドに入った。すぐにグッスリ眠りに着いたが、午前12:30頃目が覚めてしまった。その後暫く眠れなかったので、資料整理をはじめ、午前2:30頃再び床に着いた。

(参考文献)
・「地球の歩き方(08~09)ニュージーランド」(地球の歩き方編集部編)[ダイヤモンド・ビッグ社刊]
・「クライストチャーチトラムウェイ」(Tramway編・刊)
・「Punting on the avon」(Visiter Center編・刊)

アートセンター
http://www.artscentre.org.nz
クライストチャーチ・トラム
http://www.tram.co.nz
パンティング
http://www.punting.co.nz
クライストチャーチ・アートギャラリー
http://www.christchurchartgallery.org.nz

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February 07, 2008

イングリッシュガーデンで頂くアフタヌーンティー

ニュージーランド一周の旅(第3回)

ニュージーランド最初の観光は、「モナベイル庭園」である。空港から東南へ約10km。午前10:10過ぎに到着した。「モナベイル庭園」のあるクライストチャーチは、南島中央部のカンタベリー地方にあり、NZで三番目に大きい都市である。緑に包まれた公園や、花で飾られた市民の家なども多いことから、「ガーデンシティー」とも呼ばれている。市の管理する公園だけでも650以上あるというから驚きである。

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「モナベイル庭園」は、かつてアニー・タウンエイド氏個人の邸宅であった。現在はクライストチャーチ市が管理している。広さは5.5ha。我々は入り口で写真を撮り、公園に入った(写真左)。エイボン川の清流に沿って歩く。この川は湧き水のため、非常に綺麗だ。鴨などの水鳥がたくさんいる(写真中左)。天候にも恵まれ、気温も穏やか。公園は緑と花に包まれている。公園の中ほどにある邸宅では、モーニングティーやアタフヌーンティーを楽しむことが出来る(写真中右)。公園の出口近くには、「ローズガーデン」(写真右)がある。赤・白・ピンクなどのバラが咲き、美しい。

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「モナベイル庭園」を楽しんだ後、次に訪れたのは「大聖堂」である。「モナベイル庭園」から東に約1.5km。バスは、甲子園球場が50個分あると言われている「ハグレー公園」の中を通り抜け、エイボン川沿いの道路を進んだ。途中、左手に「追悼の橋」(写真左)を見て、午前11:00過ぎ、「大聖堂」(写真中左)前の広場でバスを降りた。この「大聖堂」は、高さ63mの尖塔を持つ「ネオゴシック様式」の建物。青空を背景に、白い建物が映える。「大聖堂」の南西には「ビジターセンター」(写真中右)が、また東側には銀色に輝く「聖杯」(chalice : チェリス・写真右)が建つ。この「聖杯」は、カンタベリー創設150周年を記念して、2001年8月に造られたモニュメントだ。また、「ビジターセンター」の建物には、「サザン・エンカウンター水族館&キーウィハウス」が入っている。かつては官僚の宿舎であり、後に郵便局としても利用されていたという。我々は「大聖堂」を背景に、集合写真を撮った後、「DFS」と「巨泉のOKギフトショップ」を訪れた。前者では外貨両替を、また後者では地図をもらって店を出た。ところで「DFS」で行った外貨両替だが、添乗員の言うとおり、銀行などと比べても両替レートが良い。関空では1NZドル=92円程度、クライストチャーチ空港では91円程度であったのに対し、ここは87円程度だったのである。

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私は観光がしたかったので、他のメンバーから離れ、「大聖堂」に向かった。尖塔に昇るためである。この「大聖堂」は、クライストチャーチのど真ん中にある、この都市を象徴する建物と言っても過言ではない。この街が英国教会の植民地として発足し、当時の指導者たちが「大聖堂」を中心に置くことを望んだためと言われている。完成は1904年。建築家ベンジャミン・マウントフォードの監督の下、総工費64,000ポンドで、奥行き60m、屋根までの高さ30m、約1,000名を収容することが出来る。現在、毎年50万人が礼拝するという。建築構造で特徴的なのが木造の天井である。マオリ族が使用する、カヌーの底を模した組み方だ(写真左)。もう一つの見所は、「バラ窓」である。窓の石細工は大聖堂ギルドにより、ステンドグラスは最初の主教の息子、レオナード・ハーパーにより贈呈されたものだ。その下に掲げられているパネルは、イタリア、ヴェニスのサルディニア社による作品で、キリストの6つの慈悲を表している(写真右)。

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尖塔に昇るには、トークンを買わなければならない(写真左)。1枚5NZドル。売店で1枚購入し、階段入り口にあるトークンの投入口に入れると、ドアが開いた。階段は全部で134段。螺旋状で狭いため、クルクル回転しているようで、展望フロアに着いたときには目が廻るような感じであった。扉を開けて外に出ると、素晴らしい景色が広がっていた。天候に恵まれたおかげで、「Mt.Vemon」もハッキリと見える(写真中)。目を下に向けると、広場では大道芸が行われていた(写真右)。見物客も少しずつ増えている。15分ほど景色を楽しんだ後、集合時間が近づいたので、再び螺旋階段を下り、待ち合わせ場所である「巨泉のOKギフトショップ」に戻った。他のメンバーの大半はショッピングに時間を費やしていたようで、まだ支払い手続きをしている人達もいた。

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午後12:15、バスは次の目的地である「ロイフィー邸」に向かって走り出した。一般家庭でのガーデン見学とアフタヌーンティーを楽しむという企画だ。「大聖堂」から北東に約1km。午後12:30過ぎに到着した。クライストチャーチでは、春夏にガーデンコンテストが催される。個人部門、商業部門、工業部門に分けて評価されるらしい。「ロイフィーさん」ご夫妻は、過去何度も個人部門で入賞しているという。マリーゴールドやバラなどの花が綺麗に咲いている(写真左)。我々が玄関に近づくと、ご夫妻が出迎えてくれた。70歳代後半ぐらいのお年寄りだが、ご主人の手はゴツゴツして、握手も力強い。最初に、ご主人がお庭を案内してくれた。その間奥さんは、お部屋でティーの準備である。ツアーメンバーの関心は、裏庭の菜園に集まっていた。自分で家庭菜園を楽しむ方たちが多かったからだ。トマト、レタス、インゲン、ピーマン、イチゴなど、種類も豊富(写真中)。刈り取った芝や枝葉、残飯などを利用した堆肥なども見せてくれた。何でも自前。無農薬栽培だ。お庭の見学の後は、アフタヌーンティーである。ミートパイなどの軽食と紅茶を頂いた(写真右)。軽食と紅茶を持ってテーブルに向かう途中、足元の段差に気がつかず躓いて、紅茶をこぼしてしまった。

「すいません。紅茶をこぼしてしまいました」
「大丈夫。気にしないで。段差があるので気をつけてネ」
「本当にすいません。うっかりしていて・・・」
「紅茶を入れ直しましょうか」
「十分残っているので、後でお代わりを頂きます」

軽食を頂いた後、
「紅茶のお代わりいただけますか」
「もちろん」
「ミートパイ気に入りました。美味しかったです」
「有難う。うれしいわ。ところで、これまでNZに来たことはあるの」
「いいえ、初めてです。今朝NZに到着したばかりです」
「楽しんでいってくださいネ」
「有難うございます。ところで、この家は窓ガラス1枚ですが、冬は寒くないのですか。日本の北海道などでは、寒さと凍結を防ぐため、窓が二重になっていますヨ」
「それほど寒くはないです。せいぜい氷点下2~3℃までにしかならないのです」
「それは驚きですネ。北海道などでは氷点下10℃以下はよくあるみたいです。赤道を中心に南北同じ様な位置にあっても、ずいぶん違うのですネ」

紅茶を頂きながら、部屋の壁に貼ってある写真を見ながら、
「ご家族は何人おられるのですか」
「ひ孫を含めて約30人」
「大家族ですネ」

子供の写真を指して
「これは何番目のお子さんの写真ですか」
「これは娘の写真ではないの。私の子供の頃の写真なの」
「ではこの男の子は」
「主人です。ところで、大聖堂には行かれましたか」
「はい。先程訪れ、尖塔にも昇ってきました」
「主人は子供の頃、大聖堂の聖歌隊のメンバーだったんですヨ。現在も大聖堂の世話役をしているのです」
「いろいろなことをされているのですネ」

ご主人がやって来て、
「楽しんでいただけていますか」
「はい。庭やご自宅の手入れ、大変だと思いますが・・・」
「庭は毎日手入れしています。この家は築70年になりますが、こちらも自分で手入れしています。」
「この家とご主人と、どちらが古いですか」
「ハハハ。私だよ」
「そう言えば、先程握手した時、大きくゴツゴツした手をしておられましたが、庭仕事のためですか」
「いいや。ラクロスをやっているからだネ」

小指を見せながら、
「このように曲がっているんですヨ」

このような雑談をしていると、時間はすぐに経ち、午後1:30、ロイフィー邸を出ることになった。

「どうも有り難うございました。楽しい時をすごすことが出来ました」
「楽しんでもらえて良かったわ」
「居心地が良かったので、今晩はホテルに泊まるのを止め、こちらに泊まらせていただきます」
「どうぞ。お待ちしております。ハハハ」

お別れの握手をしながら
「今年もガーデンフェスティバルで入賞することを祈っています」
「有難う」
「一緒に記念写真をお願いしたいのですが」
「ええ、いいですよ」

ピースのポーズで写真を撮ってもらい
「有難うございました」
「どういたしまして。ところで日本人は写真を撮る時(指を二本立て)このようなポーズをするけれど、どういう意味なの」
「ピースという意味です」
「そうなの」

最後に手を振りながら
「お元気で」
「有難う。あなたもネ。楽しいご旅行を」
「有難う。さようなら」

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「ロイフィー邸」を出た後、ホテルのチェックイン時間である午後2:00までに時間があったので、シリアルなどを作る「The Health Food Company」に立ち寄った。本日は日曜日なので、工場が稼動しておらず、公園のように静かである。ガーデンコンテストの工場部門で入賞常連の会社というだけのことはあり、手入れの行き届いた、綺麗なお花畑が続く(写真)。今年も入賞確実か?

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午後2:00、「The Health Food Company」を出て、本日宿泊する「ザ・シャトー・オン・ザ・パーク」(写真)に向かった。午後2:10、ホテルに到着。チェックインを済ませ、室内設備をチェックし、午後2:40頃、ホテルを出た。

ニュージーランド政府観光局
http://www.newzealand.com
ニュージーランドの歩き方
http://www.arukikata.co.nz
大聖堂
http://www.christchurchcathedral.co.nz
ザ・シャトー・オン・ザ・パーク
http://www.chateau-park.co.nz

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February 06, 2008

ニュージーランドに到着

ニュージーランド一周の旅(第2回)

午前2:30頃、アテンダントの配る’おしぼり’で目覚める。現地時間では午前6:30なので、もうすぐ朝食である。歯磨きと洗顔を済ませて席に戻り、ジュースを頂く。私の隣に座っていた外人女性と眼があったので、話しかけてみた。小さな子供さん2人を連れた、30代前半ぐらいのスリムな美女だ。

「日本では何をされていたのですか」
「主人が日本の会社に勤めており、現在は日本に住んでいます」
「どちらにお住まいですか」
「宮崎です」
「東国原知事のいる所ですね」
「すみません。私、その方のことを知りません」
「NZはどちらにお住まいですか」
「クライストチャーチです。昨年自宅を売却して、現在はアパートを借りています」
「この数年値上がりを続けていたNZの不動産も、昨年ぐらいがピークだったのではないですか」
「そうですね。良い時期に売却できたのかもしれません」
「ところで、お子さんは何歳ですか」
「娘は7歳で小学生、息子は4歳です」
「学校はNZの小学校ですか」
「いいえ、日本の小学校に通っているのです。だから娘は日本語も話せるのです」
「バイリンガルですね。あなたも日本語を話すのですか」
「ほんの少しだけです。娘の方がはるかに上手です。あなたも英語が上手ですね」
「ジャパングリッシュです」
「これまで何度かNZに来たことがありますか」
「いいえ、初めてです」
「NZはどちらに行かれるのですか」
「南島と北島の観光ポイントを廻ります。クライストチャーチ、マウントクック、ミルフォード・サウンド、クイーンズタウン、ウェリントン、オークランドなどですね」
「何日間の予定ですか」
「たった10日間です」
「ハードスケジュールになりそうですね」
「そうですね。次回は、今回訪れた場所の中から、気に入った所だけゆっくり訪ねたいと思います」
雑談していると、娘さんが目を覚ました。日本語で「おはよう」と声をかけると、「おはよう」と元気な声が返ってきた。ブロンドヘアーでブルーの目。お人形のような感じだ。

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アテンダントが朝食のため、テーブルセットにやって来た。メニューはフルーツとシリアル、クロワッサンにコーヒー。もう一品、オムレツか鮭の照り焼きを選べたのだが、食欲が湧かなかったので、お断りした。午前8:00頃朝食を終えると、間もなく着陸との案内があった。窓を覗くと、山並みが見える(写真左)。所々に雲が浮かんでいるが、天候は晴れ。やがて区画された農地が現れる(写真右)。いよいよ着陸である。午前8:50分、予定通りにクライストチャーチ到着。

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飛行機を降り、添乗員とともに他のツアーメンバーを待つ。私を含め13名+添乗員の計14名。初めての顔合わせである。定年を過ぎたご夫婦5組と友達2人で来た女性、皆さん60歳以上か?入国手続きを済ませ、空港(写真)を出ると、日本人ガイドが迎えに来ていた。20歳後半ぐらいの女性で、名前は「カワバタ」さん。外にはバスを待たせていた。予想に反して小型バスである。少々窮屈な感じだ。運転手はNZ人男性の「デイブ」さん。プロレスラーのような巨体。60歳ぐらいに見えるが、元気一杯である。全員がバスに乗ると、すぐに観光開始。午前10:00、バスは出発した。

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February 05, 2008

ニュージーランドへの旅立ち

ニュージーランド一周の旅(第1回)

最近はヨーロッパ方面への旅行ばかりだったので、赤道を越えるのは久しぶりのことである。季節も南半球は真夏。快適な旅を期待したい。

今回も某旅行会社のツアーに参加。関西空港の団体受付カウンターに、集合予定時間である午後3:00前の、午後2:30頃到着した。カウンターには、まだ添乗員が来ていなかったので、先に関空内にある銀行で外貨両替をした。いつも旅行に出かける2ヶ月ほど前から、何度かに分けて両替するのだが、今回は急激な円高になったので、まとめて替えた方が良かったようだ。

午後2:45分頃カウンターに戻ると、添乗員が来ていた。小柄の可愛い感じの女性である。40代ぐらいか。挨拶を済ませ、Eチケットを受け取り、チェックイン手続きのためNZ航空のカウンターに向かった。いつもどおり機内預け荷物はないので、すぐに手続きは終わった。座席は事前に予約していた通り「7K」。チケットとラウンジの案内を持ち、まずは手荷物検査。続いて出国手続きだ。飛行機の飛ぶ時間までかなりあったので、出国手続き窓口は数人の人しかいない。スムーズに手続きを済ませ、ラウンジに向かった。

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昼食を取っていなかったので、ラウンジでは梅干の入ったおにぎり2個、クロワツサン2個、コーヒー、日本茶などを頂き、新聞・雑誌を読んで過ごす。当初午後5:00が搭乗開始時刻であったが、2度延長され午後5:30分、ようやく搭乗できることとなった。飛行機には一番に乗り込む。今回の飛行機は「Boeing777-200ER」(写真左)。ビジネスクラスの座席は、個室のようになっている。シートは180度フラットになるので、寝るときも快適だ(写真右)。1:2:1の並びだが、座席数が少なければ、ファーストクラスと言っても良い? 

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午後6:00、飛行機は離陸を始めた。ニュージーランド・クライストチャーチまでの飛行距離は9,461km、飛行時間は10時間38分との事。ヨーロッパ方面に行くのとは異なり、機内で夜を過ごすことになる。午後6:50頃、おつまみと飲み物が出された(写真左)。飲みものに選んだ「L&P」は、NZで有名なレモネードらしい。フルーティーでサッパリした味。私の好みに合う、美味しい飲み物であった。
午後7:30頃から夕食である。3種類のメニューから選ぶことが出来るのだが、私の選んだメニューは次のとおり。
・ 前菜(和風オードブル・写真中左 : 鮭のお寿司、小海老、厚焼き玉子、昆布巻き、春菊のおひたし)
・ ベーカリー(ガーリックブレッド)
・ メインコース(和食・写真中右 : 若鶏の治部煮、こんにゃく、わさび、白いごはんの黒ごまかけ、味噌汁)
・ デザート(写真右・アップルパイ・バニラクリーム添え)
・ フルーツワイン(Forrest Estate)

午後9:00頃に夕食は終了。モニターを見ると、グァム近辺を飛行していた。ニュージーランドとの時差はプラス4時間なので、現地時間は午前1:00と真夜中だ。早く寝なければならないと思い、アテンダントにベッドメイクを依頼した。やはり180度フラットなので、快適である。グッスリ眠ることが出来た。

ニュージーランド航空
http://www.airnewzealand.jp

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February 04, 2008

本日ニュージーランドから戻る

本日ニュージーランドから戻る

本日夜、ニュージーランドから戻ってきた。天候に恵まれ、快適な旅であった。クライストチャーチ→マウント・クック→ワナカ→アロータウン→クィーンズタウン→ミルフォード・サウンド→クィーンズタウン→テカポ湖→クライストチャーチ→ピクトン→ウエリントン→パーマストンノース→トンガリロ→ロトルア→ワイトモ→オークランドというスケジュール。南島と北島の主な観光地を10日間で廻る強行スケジュールだったが、ヘリコプターや小型飛行機にも乗るなど、十分に楽しむことが出来た。明日以降、今回の旅についてお話したいと思う。時差は4時間なので、時差ボケではないと思うのだが、少々眠いので本日はここまでにする。

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